人生で想像するだろう全てのイベントが雪崩のように誕生日に押し寄せる。周囲の人々が自分のできることで誕生日のイベントに華を添える。そこに善悪の別はない。すべてが押し寄せる。高加速度コークスクリュージェットコースターのような短編作。とりあえず、一回楽しんで、もう一回列に並ぶことをおすすめする。二度目は多分、気絶した顔を取ったカメラがどこにあったか気がつく。そういう感じのハイスピードなドラマ。大変よろしいと思います。
前触れも無くあっさり振られてて笑いました。好きな人に振られると見える世界が変わる感じがしますが、まさにそんな感じの展開が続きます。これは、夢なのか??と思いながら読み進めると、主人公ではなく世界の方が変わってしまったようですね笑(解釈間違ってたらすみません)
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好きなんですよね、こういう世界観というか、ノリというか空気感。「え、どうして? それで? え、えっ?」と翻弄されていく感覚、とても楽しかったです。
嘘のようなとんでもない誕生日を送ることになった男。彼は、不運なのか、幸運なのか!?とにかく圧倒される誕生日。ナンセンスな誕生日とはこう云うこと!?
あらすじどおり、まず彼女に振られます。そこまではいいんです。ついでにその後の行動も、まあ仕方ないよねってなります。が、その更に後が凄まじい。ワケの分からないことが怒涛のように押し寄せます。読んでる身としては「きっとこういうことなのかな?」と予想しながら読み進めていったのですが、そんな自分に言いたい。「余計なこと考えずに読めよ」と。結局ワケは分からないままなんですが、それなのに何故かもやっとしない。そんな不思議で勢いのあるお話でした。
なんかよくわからないうちに話はラストまで進み、全部夢でした、というオチはありませんでした。不思議な名前の作者さんは、この作品を「現代ドラマ」として書いておられるようです。とにかく人も、作品も、奇想天外で、おもしろい。
不条理ものかくあるべしと言いますか、一切の説明なく不条理な状況が淡々と描かれていくので、気味が悪かったです(誉め言葉)。こんな誕生日は絶対に体験したくありませんけど、物語としてはとても魅力的な誕生日でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(167文字)
作品の丁寧さが、見事でした。説明も上手です。物語の向こうに、広大な世界があります。あまりにも、広いです。僕は、そこに、驚きました。
どん底からてっぺんまで一気に駆け上がってもう下りてこない太田の話。こんなトンデモナイ誕生日、本当に見たことなくて笑ってしまいました!千差万別の人がとにかく祝ってくれるので、お気に入りの人が見つかると思います。私はカルティエさんが好きです笑トンデモナイ誕生日を見てみたいあなた、読んでください!
誕生日の前日、付き合っていた女性に振られた太田。しかし翌日、彼を待ち受けていたのは……。この作品をあえて一言で言い表すなら、「台風」。主人公の太田に訪れる小さな出来事の数々が、あれよあれよと勢いを増していき、気がついたら目がどんどん文字を食っていくかのように読み進めてしまいました。なにより、八〇〇〇文字を超える文量とは思わせないほどの疾走感に驚かされます。このレビューが何を言っているのか、それを知りたい方は、是非読んで欲しい作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(428文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(125文字)