正反対な性格の人間+エルフのコンビが凶悪な異世界人犯罪者を狩る物語
- ★★★ Excellent!!!
主人公・月島伊織は自分でも自覚するほどの真面目で有能な、警視庁対魔術特殊部隊の若き警官であるが、魔術を使う異世界人の凶悪犯を殲滅するための、共に戦う相棒は田中ミノルというヘラヘラで不真面目なエルフだった。
伊織の真面目さは父を異世界人に殺され、その仇を討つためが理由だった。しかし、その相棒に選ばれたミノルは時間が空けばつけ麺屋に行き、女性好きで勤務態度も不真面目。そんな彼と伊織は仲良くできるはずもなく、お互いを「合わない」と思っていたが――
感想:異世界から異形の者たちが大勢がやってきて普通に日本で暮らしているという世界設定がもうおもしろい。
伊織はかたき討ちのために努力して来て自信があるために、ベテランの上司やその相棒にまで突っかかるトゲトゲしい性格ではあるが、お酒を飲むと本音が出てかわいい。
酔った勢いでミノルと同棲をすることになり、ブーブー言いながらもミノルのペースに少しずつ乗せられていくところを見ると、伊織は父の事件がなければ本当は素直で優しい子だったのかもしれない。
また、上司の鈴木も話しているうちにだんだん味が出て来るし、伊織も自分の力不足なところは認められるようになり周囲に馴染んでくる感じがとても良い。
オススメです👮