選ばれし料理人が作った料理により、選ばれし王だけが使える魔法による戦い

 選ばれし料理人ルネは、炎竜王ヴィクトールに魔法の料理を授ける「神の料理人」として力を発揮した。王からは「わが王冠」と称される。
 しかし、ヴィクトール王はルネの大切なものを奪い、それがゆえにルネは出奔して霊山で死んだこととなった。
 ある日、霊山で暮らしていたアメールは、食材から魔素マナを抽出できる「神の料理人」の力を隠し持って人知れず暮らしていた。
 そこへヴィクトールの遺児エティエンヌが訪れたことにより、隠遁生活を送っていたアメールは「神の料理人」として、エティエンヌの「王冠」として求められることになる。

 そうして食事による魔法を活かした戦記が繰り広げられます。
 物語は折り返し地点に差し掛かった頃だと思いますので、今から一気読みをしてもじゅうぶんエンディングに間に合うでしょう。
 ぜひ、一皿の魔術をご堪能くださいませ。

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