◆万魔殿の姫君【彼女は月花の狂気を支配する】

大人の絵本をコンセプトに難しい漢字や言い回し、細かい描写を極力避け、ひらがな多めのストレスフリーを心がけています。

そのぶん、想像力や考える力が養われるかもしれません。

隠し要素（表題にもあります）が含まれているものもあります。散りばめられた点を線で結ぶのも、この物語の楽しみ方のひとつです。

────【01 ごあいさつ】（予告）

ある晴れた日の昼下がりのこと。とある町外れの雑木林の木陰で、読書をしている白衣姿の幼い少女がいる。