かつて犯罪に巻き込まれた愚弟と共に、子供達を「加害者にしない」術を考える

おまけ

　さて。

　今まで偉そうに色々書いて来ましたが、最後にマヌケな私の話をもう少しさせてくださいませ。

　つい最近、携帯電話に見覚えの無い電話番号(携帯電話)から着信がありまして、取ってみると自動音声で不動産売買か何かのアンケート？　でした。

　答えず切り、後日今度は別の電話番号(携帯電話)から着信。

　鳴り止まないので取ってみると、「警視庁捜査2課の者ですが」とのこと。

(うち都内じゃないのに何で警視庁なんだよ)

「そうですか、じゃあ後で警察に掛け直しますね」

と言うとブチッと切れました。

　そのまま近隣の警察署に電話で相談。

　かかってきた電話番号を報告したり、なんやかんやとした後に、

「詐欺で間違いないと思われますが、覚えの無い電話番号は取らないでくださいね。今回の番号は着信拒否しておいて下さい」

と言っていただきました。

　そ、そうだよなぁ……

　取らなきゃ良いのに何で取っちゃったのかしら。

　固定電話の番号だと検索して調べたりするのですが、携帯電話の番号だと何となく出てしまう私にも問題がありますね。(いやもちろん詐欺を働く人が悪いのですが)

「親戚の訃報とかで急にかかってたんじゃ？」

と想像して取ってしまうのですが、本当に急な事なら留守番電話に入れてくれそうなものですよね。知らない番号はもう取らないぞ……！

　これ、何が嫌だったって、掛け子が「〇〇〇〇さんの携帯電話でよろしいですか？」って私の本名のフルネームを言っていた所なんです。

　一体どこから漏れているんだろうなあ。

　何せ通販でも何でも個人情報を登録していますから、何処から流出したかなんて最早想像もつきません。

　でも、どっかで売られちゃってるんだろうなあ……

　しかし電話は取らなければ良かったです。反省。

　愚かな私の話のついでに、学生時代のお話もさせてください。

　もう20年も前の事、専門学校生の私は地方で一人暮らしをしていました。

　奨学金で生活していたのですが、やはりそれだけだと苦しかったので、アルバイトをしようと思いました。しかし私は横着でしたので、

「何か家でできて、割のいいバイトないかなあ」

なんて怠惰な事を考えました。

　その頃は「チャットレディ」というお仕事が話題でした。テレビでも、「月収100万稼ぐチャットレディのAさん」みたいな特集があったりしたのです。

　なんだかよくわからないが、インターネットでテレビ電話みたいな事をするとお金が貰えるらしいぞ？

　私はとりあえず登録だけしてみることにしました。

「女性が輝けるお仕事です！」

　女の人が爽やかな空の下でのびのびと背筋を伸ばし、笑顔を浮かべるホームページだったのを覚えています。

　私はチャットレディに登録してみました。

　そして翌日学校で、「男の人とお話するとお金を貰えるらしい」と友達に話しました。

　友達に言われたのは、「なんか怖い！」「男の人じゃなくて私とお話した方がいい」という感じの事でした。

　あれ？　なんか……あんまり良くないのかな……

　私はそのチャットサービスの男性側のホームページを見てみました。

　それはもうゴリゴリのアダルトサイトでした。

　結局「チャットレディ」は一度もしないまま、私は近所のスーパーでバイトをする事にしました。

　友達が「怖い」と言ってくれなかったら、あまり良くないことになっていたかもしれない、もしかしたらとんでもないデジタルタトゥーを残したかもと思うと、未だになんとも言えない不安な気持ちになります。

　かつての私は世間知らずの馬鹿な子供であり、今でもそそっかしく変な電話を取ってしまうマヌケなおばちゃんです。

　こんな読み物を書いていますし、常々騙されちゃいけないなあ、と思ってはいるのですが、そんな私はこんな体たらくです。

　ですが、私の失態がどなたさまかの役に立てば良いなと思いまして、恥を忍んで書かせていただきました。

　拙い文章をここまで読んでくださった皆様が、穏やかに平穏に生活される事を心よりお祈り申し上げます。

　ご拝読どうもありがとうございました。

　縦縞ヨリ

おまけのおまけ

　警察が偽の身分証明書を用いて闇バイトに応募し、潜入捜査をする方針が発表されましたね。

　闇バイトかもと思いつつ応募し、

「集合場所行ってみて闇バイトだったら警察に駆け込んで保護してもらえばいいや〜」

と言う人も割と居たみたいなのですが、そういう方も潜入捜査で来た警察＋付近に待機している警察でまとめてその場でしょっぴきますよという事のようです。

　とにかく「闇バイトには応募しない」。これ一択です。