推しへの恋心が日常の支えになっていた百が、現実の“彼”を見つけてしまった瞬間から物語は一気に危うい方向へ転がり始める。浮かれた追跡はやがてストーカーめいた執着へ変わり、そこへ病んだ母親の存在が絡みつくことで、百の世界は甘さと毒が入り混じったものへと変質していく。恋と依存、現実と妄想の境界が揺れ続ける中で、彼女が何を選び、どこへ向かうのか。タイトルの“ハニー”が持つ甘い響きが、読み終える頃には別の色を帯びて胸に残る。
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