本当に綺麗。綺麗過ぎて快楽にも似た嫉妬を味わえます
- ★★★ Excellent!!!
世界観、言葉選び、そこから来る文章。
全てが一級品の様式美に満ちています。
私の中では梶井基次郎を読んだときのような、心の奥をざわつかせる衝動を呼び起こされるほどでした。
一度読み。
その後、再度言葉にして読み直しました。
綺麗な言葉は、かみ締めたくなる。
すぐに飲み込みたくない。
次に感じたのは激しい衝動。
この美しさを真空保存したくなるくらい。
そして、何でこんな美文が書けるのか。
悔しい。悔しくて仕方ない。
私もこの言葉が欲しい。
そんな衝動も感じます。決して暗い衝動ではなくシンプルに欲が。
もう最初のお月様の下りから鷲づかみにされます。
小説を書くのであれば、一度はこの作品に目を通したほうが良いです。
美しすぎてコピーは不可能ですが、自らの文章に与える影響は大きいはずです。
こういう作品に出会えるのでカクヨム様はやめられません。