理不尽な異世界で始まる、五人の子どもたちの“選択”の物語
- ★★★ Excellent!!!
異世界へ突然放り出された五人の小学生。
その始まりは“冒険”というより、むしろ 理不尽で逃げ場のない選択 から始まります。
「友だちになるか、さもなくば死か」
開口一番で突きつけられるこの条件は、物語の空気を一気に緊張させます。
しかし本作がただのシリアス一辺倒ではないのが面白いところ。
子どもたちの自然な会話、ツッコミ、驚き、思いやりが、極限状況でも笑顔を残してくれるのです。
そして異世界側のキャラクターたち。
“やさしげなのに信用ならない男”や、“妙に人間味あるメイドたち”など、強く印象に残る人物が次々登場し、読者をこの世界にぐいぐいっと引き込みます。
特に、巨大ロボの暴走と、それを迎え撃つ者たちの戦闘シーンは迫力満点。
異世界ファンタジーなのに、ロボットもののワクワク感まで味わえる贅沢さよ……。
あまり語ってしまうとネタバレになってしまうので……この辺で( *´艸`)
重いテーマを抱えつつも、読み心地はテンポよく、すぐ先が知りたくなる。
舞台となる異世界での子どもたちの心のドラマ、そこにロボの衝撃的なアクションが絡む意欲作!
少年少女たちはどんな“選択”をし、どんな“覚悟”を育てていくのか——
読み終えたあとも、あの五人と彼らを取り巻く異世界の人々がふっと脳裏によみがえる物語。
絡み合う伏線と確かな読み応えを求める方にぜひお勧めします!!