ボツ? いいえ、これは傑作です。( •̀ω•́ )

I∀さん、やっぱりすごい。

普通のはずの一日の、その奥に「言葉にできない何か」が潜んでいる描写。
気づけばその正体を追いかけるように読み進めてしまう……そんな読書体験が味わえる作品です。

そして最後には——
はい。“何か”がおきるのかもしれません。
その“何か”をここで言うことはできませんが、I∀さんという作家が持つ空気づくりの巧さが一気に伝わってくるのです。

I∀さんご本人は「ボツ作品」などと言っていますが、むしろこれは 魅せ方のうまさが凝縮された一篇。
これを公開してくださったのは、ご英断だと思います。

I∀さんがどんな作品世界を描く方なのか、その片鱗がしっかり感じられる“入口”として最適です。

私は傑作だと思いました。
大好きな短編です。