鬼子母神の手に柘榴

釈迦が持たせたその果実

果汁は血への代わりに成っただろうか

粒の歯応え。それは目玉の変わりに鳴っただろうか

実を割く触感。それは肌を切り裂く快感と為っただろうか

次の渇望へと、柘榴はまた実を生してゆく

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