※二章40話読了時点でのレビューです。
あらすじとかは他の方がレビューで述べ尽くしているので、今更自分が語るまでもなく、ここでは敢えて省略します。
自分的に凄く良かった!と思ったことだけを箇条書きにして挙げます!
・世界観の作り込みが凄い!
⇒アトマや術法式の仕組みは勿論、歴史背景や地理設計まで詳細に作り込まれてます。ここがしっかりしている作品は物語の基盤がメチャ丈夫なので、それだけで値千金だと思います。特に自分みたいな設定厨は大興奮間違いなしです笑
・The・王道ファンタジー。こういうのが欲しかったと言う人が多いはず。
⇒王道って、いつの時代も多くの人が求めているジャンルです。故に数が多く、目立った特色が無ければ埋もれてそこで終わることが多いでしょう。
この作品は王道の異世界ファンタジー。自分が拝読した限りでは特に奇をてらった作品とは思えませんし、他の方が仰る通りボーイ・ミーツ・ガールで、男女二人を主軸にした物語となっています。
ココだけ聞くとよくある作品のうちの一つ、にしか思えないでしょう。
しかし、先ほど述べました通り、この作品は世界観の作り込みが非常に高レベルです。
そして次に述べる点を踏まえると、王道だからこそいいことが分かると思います。
・読み手が求めているものが常にドンピシャで出てくる。
⇒同作者のエッセイを読んだ方は分かると思うんですが。作者はかなり研究されていまして、物語の端々から「どうすれば読者の方が楽しめるか?」という姿勢が読み取れます。これって基本中の基本だけど、当たり前すぎて忘れてる方もちらほらいます。
意識していても、だからと言って試みが上手く行っている場合も多いわけではありません。
でもこの作品は多くの場合・大部分の読者の方が求める・読みたい物をきっちり出してくれます。一回・二回じゃないですよ? 常にです。これって中々出来ることじゃない。
一人の同じ書き手として脱帽します。
そして一人の読者として、心からの応援をお送りさせていただきます!
これからも楽しみに読ませていただきます✨
『煌炎の魔女』と讃え称されたマルゼス・フレイミングの弟子・フラムは術具にアトマ(魂の力)を込めることしかできない落ちこぼれ。
……のはずだった。
徐々に明らかにされていくフラムの才能。
聖伐教団の神殿従士・フェレシーラとの出合いによって、「師匠に育てられた魔術師」になりたいという想いを再燃させていく。
魔術を扱えない、不出来な自分。
そんな自己否定するフラムを逆に否定し、共に戦うことを選択してくれたフェレシーラ。
彼女と共に戦い、苦難を乗り越えたフラムは、彼女と共に旅に出る。
果たして、フラムを女手一つで育ててくれた優しいマルゼスの真意とフラムへの感情とは?
そして、フラムの能力の秘密とは……?
(2章までの内容です)
二章を読み終えたところです。旅の始まりですね!
とてもワクワクしています。
このワクワク感が嬉しいです。
主人公が無茶をしすぎで心配になりますが、応援したくなるキャラなのでハラハラしながらも読み進めています。
また、ヒロインのイメージと武器のギャップが個人的に大好きです。
出会いがしらの力技。大変な人に敵認定された主人公に同情しつつも楽しく読めました。
魔法技の設定が凝っていて魔法攻撃好きにはたまりません。
全体的にユーモアもあり、戦闘シーンも細かい演出や心理描写がとても効果的で臨場感にあふれていました。また悲しいことも力に変えられます。
これからの旅が楽しみです。
概要でのハッピーエンド宣言があり(作者様の気が変わらなければですが)二人には絶対幸せになってほしいと願ってしまう作品です。
王道のファンタジー好きの方はせひせひ読んでほしいです。
昔ながらのハイファンタジーな正統派冒険ものでございます。
主人公は大魔法使いの師匠の元でずっと暮らしていた少年。
そのわりに魔法がいっこうに使えるようにならずに、破門されちゃうんですね。
意気消沈していた道中で出合うのが、ヒロインにあたる女騎士なんですが。
なんとこいつが、出合って五秒で撲殺してくる系女子だったわけです。
でもまあ、それにも一応、ちゃんとした理由があるんです。
実は少年に関する、とある大事件が知らないうちに起こって、それに巻き込まれちゃった系なんですねえ。
そこから始まるのは、バトル、バトル、バトル、そしてバトル。
バトルシーンが凝っておりまして、なんかすごい力で無双する、という系統ではなく、
ファンタジー世界ならではの設定を徹底して、理論・理屈で筋を通したファンタジー的リアル志向、とでもいうかんじです。
この作品の特徴はまさにそこで、この世界独自の魔法のルールなどが細かく設定されてて、それを活かしたエピソードが構築されてる点なんですね。
こんな方にオススメ。
:ロードス島、スレイヤーズ、的な昔ながらのハイファンタジーラノベが好きな方
稀代の魔術師に師事していたにも関わらず魔術が使えず破門されてしまった主人公フラムが白羽根の聖女フェレシーラと出逢いを果たし、物語の旅が幕を開くというもの。
主人公はアトラという魔力のようなものが膨大に備っているのに、魔術がほとんど使えない。その理由が明確にあるのか気になりますし、その欠点をこれからもどう補っていくのか見ものですね。
かなり世界観やキャラクター設計を綿密に築き上げたものだと伝わりますし、作者様が本作に並ならぬ情熱を注いでいるのだとヒシヒシと感じました。
一人称視点で展開されるお話なので、心理的な描写が多くてわかりやすく、物語のテンポも悪くなく、読み手にも主人公が懐く感情などが伝わり易いのが良いな、と思いました。
まだ三章の途中までですが、これから待ち受ける展開に期待です!
主人公は伝説の魔術師である師匠と二人で暮らしていますが、ある日破門を言い渡されます。失意の中、一人で森でさ迷っていたところ彼は美しい少女と出会い、彼女と旅をすることになる…という王道のストーリーです。
この小説の素晴らしい所は主人公のフラムの心情が、高い筆力によって丁寧に描写されていることだと思います。読者はフラムの心の変化に寄り添いながら、共に落ち込み、泣き、笑い、喜び、困難に立ち向かいます。
師から見放され、灰色に見えていたフラムの世界は、ヒロインと出会い旅に出ることのよって、徐々に色づいていきます。
また、各キャラクターにとても愛着をもって書いておられるのを感じます。私のお気に入りのキャラクターは主人公の師匠であるマルゼスです。いわゆる主人公を追放した側でがありますが、描写される彼女の人格はとても高潔で穏やかで慈愛に満ちています。主人公を破門したのにも、何やら理由がありそうで…、続きが気になります。
さあ!
主人公のフラムと共に、世界の果てまで旅をしましょう!
読み始めてすぐ、「あ、これ面白い」と引き込まれました。
高名な魔術師に師事するも、破門され荒野をさまよっていた主人公のフラム。彼の前に現れた少女フェレシーラは突如戦槌にて撲殺しようとしてくる。
とにかくキャラが立っていて、更に話のテンポもメリハリもいい。
フラムには魔力こそ豊富に備わっているものの、なぜか呪法を使う能力が欠如している。
魔法体系や世界観のしっかり作り込まれているのが序盤からでもはつきり確信できる世界観であるため、彼の持つ問題は何に起因するものなのかと謎が生じます。
そんなハンディを背負いつつ、彼らがこれからどんな冒険を繰り広げていくのか。気づけば何話でも読み進めてしまうような、とても面白い作品です。