読ませていだきました。私の語彙力では的確にこの良さが言えません。語られているのは恋とか愛よりも、人が人を思うことでした。とても人情に富んだ素敵な物語です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
七夕の日、文則は恋人の結月が書いた短冊の内容に目を通す。 そこにはこう記されていた。『フミ君が煙草で死にますように』 その言葉について、しばし語り合う二人。 時は流れて、結月は煙草を吸いながら物思いにふけり―― 個人によって異なる価値観とそれに基づく愛情の形が、丁寧に描かれています。気になる方はご一読してみてください。
人それぞれの愛の形、そう言う恋愛も無しとは言えない?読み進める中で、色々考えさせてくれる作品でした、新しい考え方が増えたかも知れません笑
一言で言うならば物語の深みがすごすぎる……七夕の短冊に書かれた願い事。『フミ君が煙草で死にますように』この言葉の意味が明かされた時の衝撃、最後の最後に待ち受ける一言……本当にいろいろな考察と込められた想いが深い……え?何が書いてあったかって?それはあなた自身の目で確かめてほしいさあ、あなたも物語の深みへはまりませんか?
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(299文字)
キッカケは七夕の日に書いた、短冊の文言。そこから始まる、愛と死の物語。そう書くと重い、と感じてしまうかもしれません。けれど恋人に望む愛の形とは、どのようなものでしょうか。可愛らしい望みもあるでしょう。行き過ぎて、その先にある死まで考えることだってあるはずです。愛の形がそれぞれであるように、死の概念もまた……。そのどれかに、きっと共感するものがあるかもしれません。あなたの愛の形は、誰と近いですか?読んで確かめて見てください。
私の価値観とは異なる価値観での愛の形が描かれており、新鮮な気持ちで読ませていただきました。二人の愛の形は、似ているようで似てなくて、かみ合っているようでかみ合ってなくて、それでも二人の間に愛があることを感じさせてくれる、素敵な短編でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(339文字)
全編通してどこか退廃的で歪な。でも妖艶さと最後には爽やかさと切なさが残って終わる、良作だと思いました。