愛とは

七夕の願い事に書いて良い事なのか……?と思うシーンから始まり、艶やかさと歪な愛情を思わせる作品。
若さ故の言動なのか、はたまた心の底からの愛情だったのか。

「愛する人と死にたい」という結月の極端な価値観と、過去の愛に固執しながらも今の幸せを選んだのがまたリアルですね。
元カレが死んでも一緒に死ななかったんだ……と思う反面、周りの人達のおかげで死ななかったのか、死ねなかったのか。

元カレの事を話されても優しい孝典がちょっと気の毒に感じました。
名前も似ていて、忘れられない存在に縋っているのかな……と。

大切な存在は本当は――と考えてしまいますね。
最後の天の川が最初の七夕とリンクしているので……。

読む人によって受け取り方が変わる、若くて大人なラブストーリーです。

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