友情も愛情も、どちらも上も下もない

転生した先で皇帝に呼び出されて後宮入り!普通なら皇帝がヒーローになるところですが、この皇帝、全力で主人公ともう一人の友達の仲を応援するカプ推しだ!
面白い設定ですが、最後まで読むと相手役が皇帝じゃない意味も分かります。
中華ファンタジーは個人的になじみがなく、用語や時代が分からないところがあるのですが、そこは元日本育ちのおたく、途中の説明が大変分かりやすい!
けれど、世界観や用語の説明だけに必要な前世設定ではなく、主人公の晨星が今の世界で感じるギャップや決意にも通じるところがよかったです。それが彼女の言動の後押しになっていきます。
そんな晨星も想い人の舜雨くんや皇帝の直くん、周りの人々に感化されて少しずつ変わっていく。
后にはならないけれど、彼女が後宮に来た意味はある。

すれ違いながらも、互いを大切に思っている晨星と舜雨のときめき。
そんな二人の恋を成就させるために、壮大な陰謀に巻き込む直くん。
友情と愛情と、物語と華ロリ(?)が交錯していく優しくも素敵な中華ファンタジーです。おすすめです✨

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