ポテトチップ(怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語参加作品)
轟鏡
第1話ポテトチップ
子供の頃に奇妙な体験をしました、お菓子のポテトチップに関する出来事です。
小学校1年か2年生の時に学校から帰って来てリビングに行くと、テーブルの上でポテトチップの袋が飛び跳ねてたんです。うすしお味です。
ポンッ、ポンッと叩かれて跳ねてるような感でしたが、リビングには誰も居なくて袋が飛び跳ねる原因は見当たりません。
すぐに姉が帰って来て「なにあれ?」と驚き、二人でなんでこうなってるのか原因を探ります。テーブルの下には何も無いし、袋に手品の糸とかが繋がってる訳でもなく、原因は分からずじまい。
結局は袋を開けて中を確かめてみたのですが、袋の中にも何も無くてポテトは姉と一緒に美味しく頂きました。
その後に母に夕ご飯前にポテトチップを開けた事を怒られて、袋がジャンプしてたと説明しても信じてもらえずションボリした記憶があります。
それから時が経ち姉も自分も成人を迎え、なんとなく実家で話してた時に「あの時のポテチはなんだったの?」という話になりました。
コンビニに行ってポテチを買って色々と試してみます、テーブルの下から叩いてみたり、袋を置いて手で直接叩いてみたりしましたが、あの時のように跳ねたりしないのです。
そこで自分と姉は気付きました、あれは袋の中から誰かが叩いてたんだ!
それに気付いた自分と姉は、その場で大爆笑です。そんなわけ無いだろう!お芋の妖精かよ!みたいな感じで二人で大笑いしながらポテチを美味しく食べて話は終わりました。
今もコンビニやスーパーでポテトチップを見ると、たまにあの時の事を思い出します。今も日本のどこかでお芋の妖精さんがポテチの袋に入っちゃってるかもしれません。その時は怖がらずに優しく袋を開けてあげましょう。
ポテトチップ(怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語参加作品) 轟鏡 @tepure35
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