新発明 それ都へガンダッシュ!!
すーーーーーーーっ はぁーーーーーー…
レインは大きく深呼吸をした。
レイン「ここ、あんなに大きな魔光陽が出てるのに信じられないくらいに涼しいね〜」
ルルハ「あ、私それ何でか知ってるぞ!」
レイン「えぇ!?ルルハ分かるの?」
ルルハ「そ、そんなに驚くことか?ここが涼しいのはあの水の玉のおかげ、あの水玉はこの水精霊の森の木や植物が少しづつ集まって出来た玉で水精霊の癒しの力が備わってるらしいんだだからこれは涼しい様に感じるけどただ癒されてるだけらしいぞ…」
レイン「へ〜ルルハは意外と物知りなんだね」
ルルハ「なんだよその言い方〜」
そんな時、レインはある事をふと思い出した
レイン「あっ、そういえば聞かないといけない大切な話があるんだけど…」
ルルハ「話ってなんだ?」
レイン「ルルハの妹は病を発症してから何日で幻惑の砂地に着いたの?」
ルルハ「それは村の病院で診てもらった時間もあるから大体病気になってから4日目ぐらいであそこに着いたはず!」
レイン「じゃあ、幻惑の砂地からここまで大体9日経ってるから今13日経過であと猶予は22日って所か……もっと急いだ方が良さそうかも」
ルルハ「ここから都までそんなに遠いのか?」
レイン「それもあるけどまだ攫った組織の拠点も見付かってない状況だから出来る限りの余裕もって着きたいかな…」
するとルルハは立ち止まり準備体操の様な動きをしだした。
ルルハ「よっ、ほっ」
レイン「さっき急いだ方がいいって…」
ルルハ「だから準備体操し て る の…よしっ」
そしてルルハは軽やかに跳ねると言った
ルルハ「これから都まで走って行くよ!」
レイン「走るって徒歩で11日はかかる距離だよ体力持つの?」
ルルハ「大丈夫だよっ!私の体力なめてんの?レインこそ体力どころかスピードすらついて来られな…」
レイン(ニヤリ)
レインが不気味な笑顔を浮かべた次の瞬間、
ローブ2箇所下の服で3箇所何かが光ったと
同時に、2mは離れていたはずのレインが、
ルルハの背後に回っていた
この間たった0.1秒の出来事!
ルルハ「うわぁ!な、何が起こったんだ!?」
レイン「ふっハッハー、何が起こったか見えなかったでしょ〜〜」
ルルハ「レイン!もしかして今まで力隠してたのか?」
レイン「別に僕の力は前とそんなに変わってないよ、これは渦に吸い込まれる前出来た時間で自分の衣服に新しく発明したばかりの魔法印を書き込んで効果を付与したものなんだよ!」
ルルハ「あ、いつものやつか」
レイン「そしてその効果なんだけど、あまりに強力だから、この服全てセットで着てる必要があるし…」
レインは効果は何だと聞け!と言わんばかりにルルハに熱い眼差しを向けてくる
ルルハはやれやれと思いながらも聞いてあげることにした
ルルハ「その効果って何なんだ?」
レイン「へへーん、よく聞いてくれた!あまりに強力過ぎるその効果とは摩擦反転でした?」
ルルハ「まさつはんてん?」
レイン「つまり本来加速を邪魔する摩擦を反転する事で、永久の加速力を生んだってこと!!そして加速すればする程摩擦は増え更なる加速を発生させる!詰まるところスピード力無限になったってこーとっ♪」
ルルハ「じゃあ今から一瞬でこの惑星を回ることも出来るのか!?」
レイン「それがね、残念な事に……摩擦反転したとはいえ生身の人間がコントロール出来て、耐えられるスピードは最高でも、さっき見せたスピードが限界………しかもそれ以上スピード出そうとすると僕と僕の衣服が耐えてくれそうになくて……まだ研究が必要なんだよね」
ルルハ「お、おう…頑張って…よ…よしっ!じゃあ、切り替えて都まで飛ばすよ!」
レインは衣服の効果以外にも体に魔力を纏い身体強化を行って準備完了した
ルルハ「いくよ!よーーいっ」
ドカーンッ
レイン達が蹴った地面は中くらいのクレーターが出来る程に大きくえぐれ森中に土埃が舞った
2人が全速力で走り続けて
5時間が過ぎた頃……
ダダダダダダダダダダダダッ
レイン「ねぇルル八!あれって都じゃない?」
スタタタタタタタタタタタッ
ルルハ「ホントだ!先に着いた方が今日の晩飯奢りねっ」
レイン「ルルハそもそもお金持ってんのー?」
そして2人はラストスパートをかけていた
一方その頃、水の大都市モロトトでは………
カーーンッ カーーンッ カーーンッ カーーンッ
都内放送「現在正門の方角から大型の魔物がこちらに向かっていると思われる土埃を発見兵士や魔法師の方は出来るだけ多く正門前に集合して戦闘態勢に移ってください」
街の人々「逃げろぉぉぉ!!こんな事産まれて初めてだぁ!!まだ子供が家の中に居るのに!!悪夢だぁぁぁ!!まだ死にたくないんだ俺は!!うわぁーーーん うわぁーーーんんー…」
都中大パニックになっていた
黒ローブの人物「嫌な騒ぎが起きないと良いですが……」
スッ…
そんな騒ぎの中、病室の窓から外を覗く少年
が居た
少年「慌てなくて良いのに……………………彼らは森の植物も優しい匂いだって………」
タッタッタッタッタッタ
トン
ガラガラガラッ
看護師「ライチ君!!避難するから・・・!!」
看護師は目を丸くした
看護師「ライチ君!いつ……自分で歩ける様になったの?」
それもそのはずその少年は先程まで容態が、非常に悪くやっと落ち着いたばかりという、状態だった
ライチ「それがね………こんなの初めてってぐらい、体にチカラが湧き出るんだ・・・」
一方その頃……
街がそんな事になってるとは知らず…夜飯代を賭けて先に着いた方が勝ち、という勝負の真っ最中なレイン達・・・
ルルハ「レイン!この勝負このまま勝たせてもらうね!!」
レインは後方から追い上げを見せる
レイン「そうさせる訳にはいかない!こっちは水中防具買った時点でほぼカツカツなんだよ!!」
門までの距離あと1km!!!
ルルハ(今レインが追い上げて来てるとはいえ、私との距離はまだ結構ひらいてる………この勝負もらった!!!)
その時!ルルハの後方から爆発音が響いた
ドゴォーーンッ
ルルハ必死に走りながら後ろを確認しようと顔を横に向けた
それは突然の出来事!!
後ろからとてつもない爆風が吹き荒れると、レインが隣の空中に後ろ向きの状態で現れると横向きに放った強力な風魔法に乗っかり、そのまま爆走しルルハを抜き去った!
ルルハは思った
(そんなに払うの嫌だったのか…と)
街の入り門前…
ドゴォーーーンッ
兵士達「なんだ!魔物が一体飛び上がったぞみんな、武器を出して構えろ!!」
レインは空中から体制を立て直すと、綺麗に着地をしようとした
だがしかし、ルルハはレインが綺麗な着地をする為に減速をかけた、この0.2秒程の一瞬を見逃さなかった
ルルハはすかさず極限までの低姿勢で抵抗を殺すとスライディングでレインより早く門前に着こう滑り込みを入れた……
しかし…そこからまだ勝負は白熱する!
ルルハがレインの着地前に、スライディングで着こうとしたがルルハ足が、一足先に門前に着くスピード以上に早く背後から迫る土の擦れる音が一足先にレインの耳に届いていた
レインは焦った!!
そして一か八かの最終手段を使う事にした
レイン(ここで負ける訳には行かないんだ!もってくれ!!僕の体と衣服ッ!!)
門前の兵士達「・・・え・人?・・」
次の瞬間、
ボカッーーンッ
門前にとてつもない土埃が巻き上がった!
門前の兵士達「な…んなんだ…これは……?さっき一瞬魔物じゃなくて人に見えた様な」
段々と土埃が薄れてくる……
レイン「ああ、あア゙ア゙ア゙師匠のくれたローブ破れてるー!!!」
ルルハ「くそぉぉぉ!!!負けたぁぁ!!」
門前の兵士達「何、この人達?」
ギーーーーーガ ガ ガ ガ (門が開く音)
銀髪のイケメン「おい、一体なんの騒ぎだ」
門前の兵士達「おぉ!ジルギス様特に問題は無さそうです、見ている所あのもの達が戯れていただけの様です…」
ジルギス「あのもの達…ね…」
ジルギスは鋭い目を勝負した後楽しげに会話しているレイン達に向けた
ジルギス(何者か一応探りますか……)
ジルギス「ナーイアスアイ!」
ジルギスは特殊な魔眼を使いレイン達を覗いた
ジルギス「んヴ!!これは……」
ジルギス(この青年の魔力量!!この私を遥かに上回っている、しかも何だこの異質なオーラ底知れぬ、まるで生物を相手にしている気がしない、と言うか私では勝てない…しかし、このような異様な存在見逃す訳には……)
ジルギス「あなた、この都になんの用で?」
ジルギスはまず刺激しないようにレインに、問うた
レイン「あ、こんにちは………もしかして、お騒がせさせましたでしょうか?僕はレインと申します…この都には…とても凄い魔法師が居ると噂を聞きまして、是非勉強させてもらいたくその魔法を拝見したく参りました」
ジルギス(嘘だな……バカ言いやがって……今の貴様の魔力量はあのお方と同等の領域だそれこそ天浮かぶ巨大魔光陽を作った方となつまり貴様にとってあの魔法は憧れではなくただの素朴な魔法、口実としての利用価値の他ならない…)
ルルハ「レイン何言ってのだ?私達は黒ローブッ…ん!…モゴもモゴゴ!!」
レインは余計な事を口走ろうとしたルルハを必死に止めた
ジルギス「今、そこの娘なんと言ったぁ!」
水色髪の美女「ジルギス、もうそのくらいで止めてあげて…」
ジルギス「タザシア様!!これは失礼致しました、ですが今の状況この者達をタザシア様の管理下の街に入れる訳には……」
タザシア「私も先程魔眼を使い確認しました大丈夫ですよ…この者は確かに異質ですが、悪意は感じられません」
ジルギス「御意!」
レイン「貴方は……」
タザシア「申し遅れました…私はアラルテラ所属超級魔法師7人目が1人水神のタザシアと申します…」
レイン(この人があの超級魔法師!!初めて本物に出会った!って、待てよ…これって…)
気が付くとルルハは蹴りを放つの踏込み体制をとっていた
レイン「ルルハ!!」
ルルハの大振りの蹴りがタザシアの頭に
向かって放たれる
ルルハ「ヴぅぅりやァ!!!」
ガキィーンッ
そこにタザシアの恐らく天上位魔法司書師であるジルギスが間に入りその蹴りを止めた
レイン「ルルハ、あれはまだそうと決まった訳じゃないから!」
怒りの蹴りを必死に食い止め競り合いをするジルギス
ジルギス「タザシア様!これでも敵意が無いと言われるおつもりですか?!」
タザシア「…森の声言わく…あやふやな敵意そして……何かを守ろうとする温かい意思の匂い…がする……との事です」
ジルギス「しかしこのままでは!!」
タザシア「まぁまあ、1度落ち着いて…」
そう言うと、タザシアは青白く光を放つ手でジルギスと競り合いするルルハの足に触れた
ルルハは警戒してすぐにそこを離れた
レイン「ルルハ!大丈夫?」
ルルハ「特に何も無い………大丈夫っぽい、今の何だったんだ?」
レイン「何も…無いのか……」
するとタザシアは言った
タザシア「落ち着いたようですね…」
レインはその優しい言葉にゾッとすると
大量の冷汗をかいた
レイン(あまりに流れが自然過ぎたから気が付かなかったけど……触れられた直後、既にルルハの口調や雰囲気から怒りが消えていた今の一瞬で精神を操作したって事か……)
レイン「あの、先程の行動には訳が……」
ジルギス「黙れ!貴様らには誰に手を出したのか思い知って…」
タザシア「ジルギス、貴方が血気盛んなのは結構ですが彼らに訳があると言うのは本当みたいです、そう焦っては判断が鈍りますよ」
レイン「すみません、ルルハって言うんですけど喧嘩早くて…ほら、頭下げる…」
レインはルルハの頭を押して謝らせた
タザシア「あら、ジルギス聞こえましたか…全く、貴方も私もお互い苦労しますね^^」
そう言うと彼女はニコッと笑った
レイン(この人から悪そうな雰囲気は感じられないし、大事な情報は隠したままで必要な確認だけさせてもらうか…)
レイン「あの、タザシアさんに聞きたい事がありまして…」
タザシア「あら、またまた奇遇ですね…私も貴方に沢山の話聞きたいと思ってました……ここは人の目もありますし、この都の中心にあるセレスティーア城でなんかどうでしょうあと…その前に……そのはだけた服を…」
イヤーーン
レイン「す、すみません!!すぐ服屋に修復してもらえるように頼んできます!」
レインは破れてない部分で肌を隠しながら、急いで服屋に行こうとした
ルルハ「ちょっと待ってよ、レイン!今もうそんなお金持ってないでしょ!」
レインは足を止めた…
レイン(終わった…完全に金欠なの忘れてたこのまま、ずっと穴あきの服を来た裸芸人として笑われ続けるんだ…)
それを見たタザシアが言った
タザシア「今手持ちのお金が内容ですね……服を着替えてと言ったのは私ですし…お金は私持ちで払って貰って結構です!修復までの時間着る服もついでに買ってもらって大丈夫ですからね♪」
レイン(タザシアさんが女神に見えてきた〜)
レインがそうタザシアを見て微笑んでいると
ドスッ
それを見ていたルルハがレインの脇腹に、
下手をしたら骨が折れるぐらいのハードな
蹴り入れた
レイン「いったァぁァー!!!何してるの!?」
ルルハ「なんか見てたら ム カ つ い た !」
レイン「り、理不尽だよぉ!!」
そう言いながらレインは悶絶していた、
タザシアは心配そうに眺めながらその場で
あわあわした…
その後無事服屋に衣服を預けたレイン達は、
お城に合う服を選ぶ事となる…次回に続く→
ルルハ「ね〜レインこのヒラヒラどうだ?」
レイン「ひっ!!!」
RAIN-ごくあの空に青は輝く ソラねこ @nennekosensei
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