Beyond the Ocean

no_no(すぺ)

第1話:プロローグ

 貨物船の往来する港。

 俺は作業員として雇われ長年そこで働いてきた。

 見渡せば当たり前のように目の前に存在するだだっ広い海がふとした瞬間なんかに綺麗だと思わなくもないが、ただ仕事をこなし休憩時間に喫煙コーナーで仕事仲間とだべりながら一日一本の缶コーヒーを飲み干す毎日、張り合いのない日々だ。

 フィアンセを亡くしたあの時から生きる希望を見失って、今まで惰性で屍のように生きてきた。




 そんな俺は今、そう、今更猛烈に生きたいと願っている。カミラ、すまない。こんなダサい俺を許してくれ。



つづく……?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Beyond the Ocean no_no(すぺ) @nosupenosupe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ