水の都から冷たい手招き7㎝(災害の心構えとして読んでおきたいエッセイ)
- ★★★ Excellent!!!
カクヨム公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」にエントリーした作品なワケなんですが。
怖い!
なんとかなるのではと思ったのですが(だって作者様、お元気に更新してくだっていますから)そんな勝手な安心を担保にしつつ読み進めて、いや怖かった。
舞台はヴェネツィア。
水の都ならではの災害、「アクア・アルタ」です。
もうその名前そのものがファンタジックですが、作品内の出来事は、映画になりそうなくらい手に汗握る、ヒヤヒヤ感。
このエッセイで、学ばせてもらったのは
軽視したらいけないっていうこと。
最近なかったから「ない」は無いということでしょうか。
でも、このスパイラルに誰しも嵌まりそうな気がします。
だって、まさか自分にって思うじゃないですか。
災害って、得てしてそういうものだって思うんです。
水の都から冷たい手招き7㎝
背筋を氷らせながら、読む価値があると思うんです。
怖いをなくした瞬間、僕らは油断するんだろうなぁ、って。
このエッセイを読みながら、思ったのでした。