どこか冴えない人生の主人公が三十路になり、些細なきっかけで自死を決意するのですが、安価スレで決められた社会的な死を実行しようとしたら股間が眩く輝き出す……ということから始まるこの作品。 死のうと思ったという思い語り口なのですが、玄関ともいえるキャッチコピーで股間が光ることはわかっているので親切! サクッと呼んでわははと笑ってそしてちょっぴりしんみり出来る良い話なのでオススメです。 短編小説としても構成や玄関周りの整え方が完璧でお手本になる作品。
一発ネタ小説かと思いきやうーんと唸ってしまいました。いい話なんですよ、マジで。主人公のしょっぱさとヤリマンこと春谷のなんでもないやさしさからくる甘さの対比が面白かったです。主人公が光る股間に対してどう向き合ったのか。変わったところも変わらなかったところも含めて秀逸です。
短い文章なのに引き込まれてしまってするっと読めました。面白い。おすすめです!
「わぁ~お!」という効果音と共に股間のマル禁エフェクトが眩しい作品です。「股間が光る」というだけで面白いのですが、この作品はそんな面白要素を飛び越えて謎の感動まで光らせてきます。30歳になって冴えない人生に絶望して自殺をすることにした主人公の大事なところはひょんなことから直視できないくらい光り輝きます。その結果彼がどんな人生を歩むかというのがこれまた本当に光ってて……春谷との場面でうるっときて、締めでぐっときました。「股間が光って泣けるってどういうことだよ」、いやホントそうなんですけどそうとしか言いようがない。マジでオススメです。
結局んとこさ。孤独つーのは自分次第なんやろね。
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