夏は終わる。彼女は、終わらない。

一九六六。六十年代の昭和の夏。
現代よりも涼しい夏は、女性には今以上に暑苦しい夏でした。
主人公はかっこいい、素敵な女性。
この見解と真逆のことを感じる方もおられるであろう女性です。でも、それでいい、それがいい。

主人公さんは現代で、何をしているのか。
孫か、曾孫に「選挙行きなさいよ!行かなきゃ文句を言う資格がなくなるよ!」とそれだけは言っている矍鑠としたご婦人。
背筋は伸びて、若い頃よりは低いけれど、ちゃんとヒール。そんな姿を想像してしまいました。
多分、三回読みました。きっと、四回以上拝読することでしょう。レビュワーにとっては、そんな作品です。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。