2000字全てが生々しい

祐里姉さんの言葉は、いつも脈打っている。

見過ごすことができない。

情報処理型で読む私は、想像に手を抜きがちだが、祐里姉さんの言葉はそれを許さない。

引き込むを通り越して、掴み掛かってきて見せつけられる。

クールさと情熱を同時に描けるのは、心理描写と背景描写が一体となってるからかしら。

ショートだからこそかもしれないけど、いつでもクライマックスみたいな緊張感がある。

次に、何が出てくるかわからない、ちょっとした恐怖すら感じる。

それが祐里姉さんが人を惹きつけて止まない理由なんだろう。

好みだけで言えば、祐里姉さんの書くハードボイルド女子、超好き。