月曜日のブレンダ

話せるけれど、試験の英語は苦手。
外国育ちの日本人、そんな彼が敬愛する女性の名前は、ブレンダ・アン・スペンサー。
ブレンダ・アン・スペンサーが実際の人物であることを知らず、検索をしてますますこちらの作品のリズム感に心が躍りました。

尊敬する彼女、その名前を渾名として捧げた彼女と、彼の日々。
鬱々とさせられる日、それは、月曜日。
それでも、彼の隣には。

読み終えたとき、文字数を確認しますと驚かれると思います。それくらいに素晴らしい短編です。ありがとうございました。

　この作品の特徴は地の文の面白さが一番にあがります。急な逆説や全否定、手のひら返しなどが多く散りばめられており笑えること間違いなしです。

　物語としてはいつもの日常を1日コマ切りしたような作品です。だからこそのほのぼの感と甘い空気は絶品です。

　たった2,000文字で彼女の名の意味が回収される。面白く、それでいて裏のある作品です。ぜひご覧ください。