希望選士Zガムダル
「おつかれ・・・って、毎度キミは酷い死に方するね」
目の前でチャラ男系天使がのたまう。
「言われてみれば・・・そうね」
心臓刺されたりナマ皮剥がれた末圧死したり生きながら焼け死んだり。
「今回の虚構世界も前々世のメディアで確認するかい?」
「んー・・・いいや、もう。幸せになったルフィの隣に女や子供がいたら・・・苦しいだろうし」
幸せを希う心のまま別れたい!!
「そうか。じゃあ、出て行ってくれ」
おっ、この流れは。
「うん、ありがとう。じゃあね」
何処に?だの次も?だの流石にもう死ねるでしょ??などなどと余計なことは言わずに手を振りながら去る。
・
・
・
「リンディ!この森から出ることは許さぬぞ!」
「・・・え?あ、ハイ判りました」
「なんじゃと?!」
目の前の白く美しい男性が吃驚してる。
え?ダメだったの??
またどっかの男子系虚構世界なの?!
ため息が口から漏れ出てゆく。
「・・・そうか、わかってくれたか。外の世界には様々な欲望があるのじゃ。我々ハイエルフは・・・」
目の前の演説を聞き流しつつ、自分の姿を確認する。
白く長いウデ。
緑の単衣からにゅろっ、と伸びるなまめかしいふともも。
色の抜けた髪の毛。
顔はわからんけど子供みたいにぷにゅぷにゅしている。
つかリンディてなんだろう・・・英語?
男の愛称じゃないの??
あ、訊けばいーじゃん。
「あのー、リンディてあたしの愛称ですよね。正称は?」
演説を遮られた美男子・・・耳が長いよ・・・は、あたしをまじまじと見つめると、言った。
「ふざけてるわけではないじょうじゃな。お主、何者じゃ」
あっ・・・
「ハマミです」
名前を聞き出すどころか、正体を看破されてしまったwww
あたしの旅は、まだ終わらないらしい。
ダンナの呪いで男子系虚構世界へ転生させられてしまった プリオケ爺 @hanagehanage
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