概要
お兄様は渡さない!
病弱な王女ネフェルウラーは赤ん坊の時に6歳年上の異母兄トトメス3世と結婚させられた。実母ハトシェプストは、義息子トトメス3世と共同統治中のファラオとして君臨しているが、トトメス3世が成長してファラオとしての地位を確立する前に実娘ネフェルウラーに王子を産ませて退位させるつもりである。そうはさせまいとトトメス3世はネフェルウラーをお飾りの王妃にしようとする。でも無邪気なネフェルウラーは周囲の『アドバイス』を素直に聞いて『大好きなお兄様』に積極的にアタックしてくる。トトメス3世はそんな彼女にタジタジとなりながらも次第に絆されていく。そこに運命のいたずらのように、トトメス3世が側室を娶るように強制されたり、幼馴染がトトメス3世に横恋慕したり、様々な試練が2人に降りかかる。
この物語は、実在した古代
この物語は、実在した古代
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!古代エジプトに咲く愛と陰謀の華
ネフェルウラーとトトメス3世という、異母兄妹でありながら夫婦という複雑な関係性の2人が物語の中心に据えられています。
無邪気で純粋なネフェルウラーと、冷静でありながら彼女に振り回されるトトメス3世の対照的なキャラクターは、読者を惹きつけます。
作者得意の愛憎劇は、本作でも存分に発揮されています。
本作もキャラクターたちの複雑な感情が丁寧に描かれており、それぞれの行動の動機が理解できるため、単なる善悪の物語に終わらない深みがあります。
『ファラオの寵妃』は、古代エジプトの権力闘争という骨太な背景の中に、純粋な愛と過酷な試練が織り込まれた愛憎劇です。
無邪気さと策略、愛と権力が絶妙に交錯する…続きを読む