最終話:予想外と執筆の醍醐味

【最終話① 寄り添う過去】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093079483971821


伏線回収する場面は、良かったと思ってますが

絵理香側視点で、どう思っていたのかを書くのに苦慮しました。



彼女のどこが好きだったのか、は言えても

彼女は自分の何が良くて、どこが好きだったのかは、なかなか分からないものです。

まして無価値感、無力感にさい悩まされていれば、なおさらです。

画家でも、自分の肖像画を描くのは難しいそうです。





【最終話② 飛行機雲 永遠の胸】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093079800104042


茂樹兄ちゃんとの思い出とともに、空港に向かう

この話は、自分でも気に入っています。



自由に走り回れる翼の象徴としての車。

燃え尽きて別れた、イカロスの翼のような恋愛。


長く伸びた髪。バックミラー。

歌詞の意味を知らなかった「ラストショー」。

意味合いが変わる「バックミラーの中にあの頃の君を探して走る」。




考えたというよりは、降ってきたと思わされるストーリーで

本作を執筆中には何度もありました。

執筆の醍醐味です。



そして当初、大した意味を持たせてなかった

「雲ひとつない快晴の青空が、鬱陶うっとうしかった」

のフレーズが

ラストのあのシーンに結びつくとは、作者本人も考えてませんでした。


あのラストが書けただけでも、満足です。




執筆途中から最後の曲は、ペンネームの由来でもある

尾崎豊の『永遠の胸』にしようと決めていました。


素人書き手の拙い小説で、荒削りで緻密さも不足していますが

過去にあった自分の思い出をモチーフにして

Eternal -Heart の集大成が書けたと思っています。



振り返ると結局、自分の弱さや愚かさ、無様さを本作に描こうと、思っていたのかも知れません。




何度も書く意欲を失いかけましたが、

連載を読んでいただいた事が、励みとなり

無事、完結する事が出来ました。


初の長編である拙作をお読み下さり、本当にありがとうございました。



Eternal -Heart

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イカロスのあとがき Eternal-Heart @Eternal-Heart

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