第5章:本作には違うラストもあった

【第18話 卒業】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093079194588489#end


俺は、この校舎にシミひとつ残さず去ればいい。


卒業アルバム。

ゴミ箱に叩き込んで、蹴り倒した。

扉を開ける。

雲ひとつない快晴の青空が、鬱陶しかった。



この短いシーンに、哀しみや苦悩の全てが凝縮され

意外と自画自賛しています。





【第19話 回忌(第五章)】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093079214703409


五年後です。

法事での、住職の法話が作為的で、

やはり作者の技量不足を痛感しました。



実は卒業式で、別れて終わるという案もありました。

ズタズタに傷ついて苦悩を抱え、あの兄ちゃんの海に行く。


純文学的で良さそうな気もしましたが、

ただ失恋して終わるだけで、オチが無いと思い

再会への第5章へと続けました。




【第20話 託す】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093079306473638


茂樹兄ちゃんが、最初に海へ連れて行った人は誰なのでしょう?

実は作者本人にも分かりません。


死に別れた恋人のような気もしますし

そんなに安直ではないだろうとも思います。

読んだ方に、想像の余地を残す形となり、気に入っている設定です。



今の時代、文章も写真もデータです。

スマホから削除したら消えてしまいます。


手元には、破る手紙すら無い。

俺達の間には何も残らなかった。


唯一、物ととして残ったのがネックレス。

いつ切れるかも分からない、極細の繋がりの象徴です。


ここで出てきた今井が、良い脇役になったと私は思ってます。





【第21話 手紙】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093079317742605


前半の、待つ間の苦悩と諦念をどこまで表現できるか。

音沙汰なく、途絶えてしまう可能性もあるわけです。

この、待つ辛さをどう表現するか。

何度も書き直し削り落としました。


後半の絵理香の近況も、恋愛物にありがちで作為的かなと思ってます。




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