〔・水道の蛇口は一度礼をして使ってください。汚水が出ます〕←陰湿か!?

基本的に学校の怪談話を描いた短歌連作である。
ただ
〔・水道の蛇口は一度礼をして使ってください。汚水が出ます〕
だけ「怖い」より「いやらしい」に振り切っていて吹き出しそうになった。
桜の木にぶら下がってる「朽ちたロウプ」は「首を吊った人がいるのだろう」と予想させるなど、多くの怪異の裏には陰惨なストーリーが想起される。
しかしこの「蛇口」の歌だけただただ陰湿なのである。
だいたい、学校の水道は大抵無駄に勢いが良いのである。フルに捻ればダバダバ出る。
なんなら止めようとしてさらに水を出す事もある。
「大学病院にある最新式のトイレについてる水道の蛇口」だったら汚水が出てもまあ大人しいだろうが学校の水道は駄目である。