猫好きの作家による、猫の俳句です。 この句集が「チェリー」という亡き猫を詠んだものであることは特筆しなければならないでしょう。猫の寿命は人よりも短いために、猫を飼うことは猫を見送ることと同一なのですが、この句集はチェリーへの哀しみをぐっと堪えて、おかしかったところのみを詠まれており、作者の「猫といられる日々は宝物である」という想いが、人情深くにじみ出ています。
旧作からの抜出が多いとのことですが、春夏秋冬、一年の流れを感じます猫ちゃん目線が微笑ましいです人間なんか知らないよ私は自由に生きているんだよあ、炬燵! それはいいものだやっと出してくれたななんで片付けるの?猫ちゃんの声が聞こえてくるようでした
猫ちゃんたちのかわいらしい生態に人間がおつきあいしている句が特に好きです。猫好きにはたまらない二十句だと思います。
もっと見る