第2回短歌・俳句コンテスト【俳句】二十句部門『猫』
豆ははこ
俳句二十句『猫』
毛玉ある其をつつくのは憚れり
欠伸して住処と成すか春炬燵
淡雪と合わせるがごと尻尾ふり
篭城は今日をかぎりと炬燵とる
寄りてきてたれの尾かとぞ猫柳
香箱と酒をともにの梅見かな
春の夢共にみたしと眠る猫
静夜裂く舞台は車庫か猫の恋
騒音をわびる風情ぞ浮かれ猫
散歩猫ともに来たりし花粉症
旗日とて我はしらぬときゅうじ求む
薫風に素知らぬ顔ぞ障子穴
空蝉にみいる最中に声聞こゆ
えものあり呉るる姿ぞ勇ましき
冷水を舐める舌見る麦茶旨し
夜長とて語るはなしと眠るのみ
探す間もなきほどに居り炬燵猫
暖房となかが良すぎと猫はがし
蒲団求むふれし肉球愛しけり
かくれんぼどこでみつけたその隙間
第2回短歌・俳句コンテスト【俳句】二十句部門『猫』 豆ははこ @mahako
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