具体的で淡々としたホラーは、やはり怖い

地名といい、描写といい、実に丁寧で緻密。
その細かい描写の中に差し込む、不自然な現象。

実際に体験した人が、その時の恐怖を思い出しながらも、感情を凍り付かせてしまったように淡々と語るその様子が、なんとも乾いているのに生々しさを感じさせてしまう。

パニックホラーではありません。
じんわりと、心に染み入るようなホラー、是非お読みになってみてはいかがでしょうか。