究極の実怪談、四つ。

百物語の作法は御存知だろう。
一つ話す毎に、蝋燭の火を一つ
消す。それを百遍繰り返す。

但し、数の惰性の入り込み或いは
嘘偽りの物語が混じる事を潔しと
せず。
この物語は 真の怪談 を四つ。
つまりは虚偽の物語を確率に於いて
締め出した 究極の実話怪談 だ。

海女の語る話
 画家の語る話
  看護師の語る話
 そして、山小屋での話…。

嘘偽りの物語には 罰 が。
『四物語』の作法は、百物語よりも
ずっと恐ろしい。

不調法を犯す者は一体、誰なのか。

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