究極の実怪談、四つ。
- ★★★ Excellent!!!
百物語の作法は御存知だろう。
一つ話す毎に、蝋燭の火を一つ
消す。それを百遍繰り返す。
但し、数の惰性の入り込み或いは
嘘偽りの物語が混じる事を潔しと
せず。
この物語は 真の怪談 を四つ。
つまりは虚偽の物語を確率に於いて
締め出した 究極の実話怪談 だ。
海女の語る話
画家の語る話
看護師の語る話
そして、山小屋での話…。
嘘偽りの物語には 罰 が。
『四物語』の作法は、百物語よりも
ずっと恐ろしい。
不調法を犯す者は一体、誰なのか。