白昼、都心のビルの合間を泳きゆく艶やかな魚

特殊激甚災害として秘匿される怪現象の
恐ろしくも不可解であって尚、その妖しい世界に魅了される
     『ケース』待望の第三弾!!
都心のオフィスビルが屹立する谷間から
何気ない 視線 を感じて見上げた瞬間。
酷く無機質な 眼 に見下ろされる。
光を乱反射するビルのカーテンウォール
白昼夢の様な美しく幻想的な朱い金魚が、
ゆらりゆらりと薄絹の鰭を揺蕩わせながら
ビルの合間を泳いで行く。

これは、あってはならない事。
そして幻想は 瓦解 する。

    故に、特殊激甚災害である。