丑寅の薄暗き橋脚に異界の門、描かれ。

橋脚に一心不乱に 何か を描く若い男。
夕風が橋梁を抜けて行く。昏い川面の水は
静かな流れを延々と維持している。

 厭な匂いがする
         刷毛を払って描くもの

それは、橋脚に描かれた赫い鳥居だった。
若い男の曰く 門 だという。
こちら側の世界へと神様を呼ぶ為の。

    それは、本当に 神様 なのか。

特別激甚災害未遂となる現場が、今も
この国のそこかしこに認められている。
それは又、別のケースへと繋がってゆく。

 恐ろしい事態へと。