概要
「自分が何者かは自分で決める」 彼はそう言っていた。
――強さがすべて――である魔境と接する辺境領主の三男として生まれたマルコは、王立アカデミーへ通うために王都へ出た。だがマルコは己の葛藤に蓋をしたまま夜の歓楽街で働くようになっていた。好景気に沸く歓楽街だったが、その景気は少しずつ翳りを見せ始めていた。そしてついにマルコが勤めていた『キャバレークラブ・ナターシャ』もその煽りを受け……、何もかも諦めた経営者であるマムと、マルコは海へ向かうのだった。
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