あなたと対等であるために

アルヴァが好きで、かつてエルーナに決闘を申し込んだミハンナがやって来た。

「わたし、養成所を辞めることにしたの」

平民のミハンナは、養成所を辞めたら二度とアルヴァには会えない。
アルヴァは冷たい態度をとるが、エルーナは初めて自分のことを「エル」と呼んでくれた彼女を思い出す。
エルは彼女のために、何かしたいと思うが、ミハンナはお金などの形は受け入れないだろう、と考える。そこに…

何らかの別の形なら、別の関係を築けたかもしれない。
けれど後からでも、混ざり合わない虹色の蛋白石のように、新たな関係を付け足したりすることは出来るかもしれない。そんな予感を感じさせます。