概要
かわいそうに、あんなに游ぎたそうにして…。女は語る、人に棲む魚の話を。
就職と同時に大きな町へ引越してきた女は、体の中に虹色の魚を棲ませる人々を目撃し、やがて彼らを追いかけるようになる。
(※縦組みでの閲覧を推奨しています)
©2024 若生竜夜
許可なくの複製・複写・転載を禁じます。AI学習禁止。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!恐ろしい……いえ、すこしも。とてもとてもうつくしい……この上もなく
夜歩いていると体に空洞を持つ人を見る。空洞に入っているのは脈打つ心臓、そして虹色に輝く「魚」。
私はその人に近付き、空洞に手を入れて「魚」に触れる。
すると人は影すら残さず消滅し、開放された「魚」だけがどこまでも泳いで行く。
泳ぐのは夜空、海のように美しい星空である。
「私」が〈誰かに話しかける文体〉で書かれた(あるいは〈語られた〉)本作にはある仕掛けが存在する。
その仕掛けは最後の行になってようやく分かる。
実に上手い話の閉じ方だ。
どんな小説でも書き出しには力が入っている。
書き出しが上手い小説なんていくらでもあるのだ。
もちろん、稀にではあるが別格に優れた書き出しは存在する。
本…続きを読む