現代の雪女、美しき情と非情。

雪女を題材にした、ほろ苦く耽美な現代の御伽噺です。

詩的な描写と共に負の連鎖が密やかに囁かれ、そこに介入する気紛れな怪異。
つら、つら、と印象的な言葉の響きと共に、雪女は主人公の連二に寄り添います。

――はなさないで。

その約束が綻びる時、再び邂逅した彼女が連二にもたらす運命とは。

人を救い、殺しもする自然の恵みと非情さ。
雪降る夜の静けさを思わせる、息詰まるような描写が、そんな大きな背景をも浮き立たせてくれる、どこか神話的な趣すらある傑作です。

ぜひお読みください!

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