ポテちゃんのスパルタランニング塾
ポテろんぐ
第1話 ランニングに夢を見るな
ランニングに夢を見てる人たち、最初に言っておくぞ。
『ランニングごときでは痩せん』
『体力もつかない』
『そもそも、引き締まった体型になんてならない』
そもそもキモい顔の人がキモい顔で息を切らして、キモいフォームで走ってカッコいい訳がない。キモい。
不味いものと不味いものを組み合わせたら美味くなることはあるが、キモいものとキモいものを組み合わせてカッコよくなった事は、アダムとイブが生まれてから一度ない。
アタイはもう十年以上、毎週二回、多いと三回、一回七キロから八キロくらいランニングしてます。
でも、ランニングで痩せた事なんてないし、悲しいお知らせをさせていただくと、走り出してからこの十年で走れる距離もそんなに伸びてないし、走るスピードも速くなっておりません。
そもそもよく考えて下さい。
ランニングってアスリートの人がストレッチとか準備運動の前にやる、ウォーミングアップの前にやるウォーミングアップですよ。そんなものに過度な期待なんてしないでおくんなまし。ランニングはんが可哀想や。
もっと絶望的な事を言うと、走ってて楽しいと思った事なんて一度もありません。
もう一度言う、走ってても辛いだけで、痩せんし、体力つかんし、つまらん。
さてはアナタたち、毎朝すれ違うピチッとしたランニングウエアに洗練されたデザインのランニングシューズとサングラスを嵌めて颯爽と走っていく上級者ランナーを見て、「私もちょっと頑張ればあんなふうになれるんじゃないか?」と考えてるのかもしれませんが、あんなんになれる人は百人に一人もいない。
あの人達が速くてカッコいいのは、定期的にランニングをしているからじゃなくて、ランニングが速くなる為のトレーニングや節制を普段からしているか、他のスポーツのトレーニングの一環でランニングをしているからです。
ランニングなんかに期待をするな。
何で、こんな事を最初に書くのか?
それは「過度な期待」と「高いモチベーション」ほど、人のやる気を削ぐものはないからだ。
ここはカクヨムなので、小説家を目指していたりしている人も多いでしょう。
小説家を目指して頑張っていた人がある日突然、筆を折る事があります。まぁ、色々な事情があります。
仕事の都合、他の趣味を見つけた、結婚、死んだ、指を詰めた、日本語を忘れた、などなど。
ただ、一番多いのは「心が折れた」です。
何で、心が折れるのか?
それは「小説家になれば、今、自分が抱えている悩みは全て解決する」と勘違いしているから。
別に小説家に限った話じゃありませんが、『夢が叶えば、自分の悩みは全て解決する」と過度な期待をして、そうじゃないと思い知った時、心が折れて、ほとんどの人は夢を諦めるのです。
だから、趣味ができると自分の人生は嘘のように好転すると勘違いすると、絶対に趣味は続きません。
趣味や夢とあなたが日常に抱えている問題は別問題です。
ただ、ランニングにストレス発散効果があるのは事実です。それは自律神経が整うからです。ですから、日常で抱えている問題のストレスを少し和らげるくらいの効果はランニングにはあります。
ランニングでは痩せない。
アナタが憧れてる無駄な脂肪の無いカッコいいランナーたちは、速く走る為に普段から摂生とかしてるから痩せてるんです。走って痩せたんじゃなくて、速く走る為に痩せた体型に自分を変えたんです。
凄いんです。
アタイはあんなランニングエリートたちの為にランニングの話をする気はさらさらありません。
だって、あの人の方が殿上人級に優秀だし、アタイなんかランニング界の底辺だし。
アタイが書くのは、ランニングに全く向いていないランニングど底辺の人が、どうやったらのらりくらりランニングを続けられるかを書いていきます。
で、言っておきます。
ど底辺がYouTuberとかの話を真に受けると続きません。なぜなら、エリートたちにど底辺の気持ちは分からないからです。
アタイがジムに行って、トレーナーの人が言っていた言葉で感銘を受けたものがあります。
それがこちら、
『あの人達(他のトレーナーさん)上級者過ぎて、できて当たり前だと思ってて、初心者の気持ちがわからないんですよ』
感動しました。
ほんとそれ、よく言ってくれた。
走るのが好きで好きでたまらずランニング以外のトレーニングや摂生を欠かさないエリートランナーと、走ることが別に好きでもないのに、十年間ダラダラと走っているアタイ、どちらの言うことを聞くかなど、考えなくてもわかるでしょ。
で、最後に書いておくと、別にランニングが続かなくても、アナタはダメな人間ではありません。
なぜなら、アタイの周りでアタイ以外にランニングが続いている人は一人も見た事ないですから。
続かないのが普通だと思っといた方がいいですよ。
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