概要
このささくれだらけの指だったから、彼と出会えた。
ささくれだらけの指の私。
そんな指が目に留まって、彼は私と接するようになった。
自主企画「同じ文末で物語を〆る企画 お題:「二人が血のつながった実のきょうだいだと知るのは、もう少し先の話。」」参加作品。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818023214012058885
そんな指が目に留まって、彼は私と接するようになった。
自主企画「同じ文末で物語を〆る企画 お題:「二人が血のつながった実のきょうだいだと知るのは、もう少し先の話。」」参加作品。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818023214012058885
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!うしろでずっと水の音がしている気がする。
個人的に大好きなシリーズ企画があります。
『共通する文末で〆る』というものです。ちなみに主催されているのは、まさにこの作品の作者様でもあります。
文末が決まっているという形式上、どうしても読む前からオチがわかってしまうのが唯一のネック。
……と、いち参加者として、ずっと思っていました。
懺悔します。とんだ思い違いでした。
この作品に関しては、オチがわかっているからこそ。最後の絶望を察してしまいながら読むことで、より文章の、語り手の哀しさに浸ることになる。
排水溝のうえに描かれた冷たい渦に、こちらも一緒に呑まれるような。
あるいは一時のささやかな至福が、泡沫のごとく消えていくのを、ただ…続きを読む