このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(90文字)
人類はかつてペンギンであり、そしてまた、人類の向かう先はペンギンである。突飛な理論に説得力が生まれるのはSFの特権。私たちはどこから来て、どこへ行くのかって? ペンギンから来て、ペンギンへ行くのさ。 ……と、ここで終わるかもしれないし、終わらないかもしれないのが本作。どういうことかって? それは読んでのお楽しみ。
少しも隙を見せてはならない小説ってのがある。曖昧な知識で挑もうにも、所詮はSF小説だからと正解に近似した解答を見せられてもそれが正しいとは言えないし、間違っているとも否定できない。ペンギンは人鳥なのです。この小説を読み、少しでも隙を見せて、ペンギンにするりと心に居座られては、もうペンギンの思う壺。ドラマチックではないけどアカデミックな展開に泳いでみましょう!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(810文字)
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