三分に託すのは「スピーチ」――本物の「人間の心」が伝わってきます。

「三分以内にやらなければならないこと」というお題で、「幼馴染の結婚式の、友人代表のスピーチ」というセンスに、まずはグッと来させて頂いた拍手を!

 そして「三分のスピーチ」を台詞表現によって遺憾なく駆使した、主人公の心情、感情の吐露……本来なら「友人代表のスピーチ」として言うべきではないかもしれないこと、けれどそれが、こんなにも読む者の心を震わせるのは、なぜなのでしょうか。
 そこにはきっと、善も悪もなく、本物の「人間の心」があり、だからこそ自分の心にも、文字通り沁み入るのだと思います。

 1900文字の物語、主人公が行った「三分のスピーチ」がどのようなものだったのか……是非とも、ご一読をオススメさせて頂きたいです……!

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