小説をなぜ読むのか? 僕はこちらの物語を拝読させて頂き、そう考えました。
架空の人物が、架空の場所で、架空の人生を背負い、架空の物語を歩む、小説とは作り話なのだという事実。だけど、なぜその小説が広く世間に認められているのか?
僕はこう思います。
架空の世界に息づいている「本物」を見つける事なのではないかと思うのです。
小説とは架空の形態を取りながら、そこに筆者様が表現し得る「本物」を書き切った時に、広く人の心に届き得る傑作になり得るのだと思います。
僕はこちらの物語を拝読させて頂き、思わず惹きつけられ、そして心が温かくなり、とても感動し、強く胸を打たれ、泣きそうになりました。
ここに登場する人物は確かな存在感を放ち、そして僕に「本物」の感情を揺り起こさせました。とても素晴らしい物語だと思います。
お勧め致します。
どれほどの人がこのレビューを発見してくれるかわかりませんが、この物語を僕は力強くお勧めをしたいのです。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
なかなか大変ながらリアルな境遇の少年が主人公。
そんな彼が凍える雪の日、昔情緒の溢れるおばあちゃんと出会い、救われるお話……これは尊い!
押し付けるような強引な親切では決してなく、受け容れるようなおばあちゃんの優しさだからこそ、胸に沁みました……。
本当に何気ない出会いだからこそ、主人公を救ってくれて、大人になっても忘れないほど大切な思い出になるんですね……!
郷愁は場所だけでなく、心にも生まれるもの。
前後編で合わせても4000字未満で読みやすい、冬の日の温かな出会い……是非とも四匹目の猫となって、ご一読をオススメします♪