それぞれの答え
それから2週間後校長室にて、コンコン
光山『はい、どうぞ~』
大村『失礼します‼』
光山『どうされました?例の件の結論がでましたでしょうか?』
大村『はい‼彼女と別れて教師を続けたいと思います』
光山『そうですか、簡単に手放せるものでしたか一時の火遊びだったというわけですね?』腕を組みながら語った
大村『簡単なんかではありません‼
僕は真剣に彼女を守りたい幸せにしたいし
ずっと一緒にいたいんです
でも教師という仕事を手放したくないんです。悩みに悩んで出した結論です』
光山『判りました、ただいくつか伺っても宜しいですかな?』
大村『はい』項垂れながら
光山『教師という仕事を志した時から遅かれ早かれこういった事になる事は想像できたはずです…その時はどうするつもりだったのですか?』
大村『正直全てを捨てて2人で逃げようかという選択肢も考えました、けれども彼女の夢を壊したくないのです保育士になりたいという夢を』
光山『う~んそれは1種の逃げのようにも聞こえますがね、判りました大村先生ここは1人の人生の先輩として言わせていただきます。ならば何故交際を始めたのですか?樫木さんは貴方に全てをかけているのだとしたらどう責任をとるつもりなのですかね‼
昔の言葉でですね、勇気などあろうとなかろうと好いた女(おなご)は死ぬ気で守れ‼
それが男というものだ‼と言う言葉がありましてね
分かりました、後すみませんが樫木さんと教頭先生を呼んでいただけますか』
大村『分かりました、失礼します』頭を下げて校長室を後にした
15分後校長室にて…コンコン
光山『はい、どうぞ』
樫木『失礼します』
光山『すみませんね、お呼び立てして
例の件の結論をお聞かせ願えればと思いましてね』
樫木『はい‼先生と別れて学校生活を送りたいと思います』
光山『おやっ!意外ですね~何故(なにゆえ)その結論に至ったかをお聞かせ願えますか?』
樫木『はい‼このままなら先生の将来を潰したくないと思ったからです
先生を好きになったのは後悔していませんし
正直別れたくはありません
でもそれではお互いが駄目になってしまうと考えたのです』
光山『樫木さん?本当に後悔しませんか?
大村先生が目の前で他の女性と仲良く喋ったり手を繋ぐのを平然と見ていられますか?』
樫木『それは…』泣くのを一生懸命堪えていた…それでも涙は止まらなかった
それから彼女は駆け足で校長室を後にした。
国枝『これが最善の選択ですよね、お互いのためにも』
光山『教頭先生何か経験者の様な口ぶりですね』
国枝『まさか、そんな事あるわけないじゃないですか‼』
その時私はある事を考えていた
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