番外編 赴任の経緯

物語は赴任前のお話です

約9年前この国で初めて公立学校の民間校長が誕生した

これまでのやり方では世界では生き残れないとの国の方針から導入されたのである

それから数年が経過したがなかなか知名度や実績が残せずまだまだ道半ばの状態であった当時私は会社の部長職に着いていたが社内の出世競争に敗れた

その後たまたまテレビのニュースや新聞で民間校長の公募が話題になっており、私は違う形でも頂(いただき)に立つ事ができるならばと応募したのである

その後何度が面接と試験を繰り返して合格をする事ができた!

本業の仕事をこなしながらも、研修と試験を繰り返して最終試験通過する事ができた!

後から教官から聞いたが私は合格にはギリギリのラインだったらしい、赴任先は希望と試験と面接を組み合わせて判断されているため私は小人数規模の小学校に赴任する事が内定していたのだが…

ここは文政学問省教育改革推進本部の本部長室…

ドアの前に立つ光山…コンコン


渡部『はい!どうぞ~』


光山『失礼します!』一礼する


渡部『光山さんですね、どうぞお  かけ下さい』


光山『はい!失礼致します!』と

   椅子に座った


渡部『光山さんは確か地元に戻られてということでしたので、

北西小学校へと内示をだしていたんでしたね』


光山『はい!少しずつ準備を始めています』


渡部『光山さん!本当に申し訳ないのですが暁高校に赴任してもらえないだろうかるか…』


光山『暁高校って確か色々問題のある学校でしたよね…』


渡部『問題ありすぎてどこから手をつければいいのかの状態でしてね』


光山『なぜ、私に暁高校を…』


渡部『正直、何人も断られていまして』


光山『そうでしょうね、面倒な事に巻き込まれたくないと普通ならば考えますから……

分かりました!幾つか条件をのんでいただけるのであれば、お引き受け致します』


渡部『本当に良いのですか?』

   驚いた表情で


光山『地域理事会制度の導入をお願いします、今でいうコミュニティスクールです!それとは別に幾つかの条件を記載したものがこちらに』と書面を提示する



①、問題行動をした教員の懲戒免職及び教員免許剥奪

②、問題行動をした生徒に対しての一部体罰の容認

③、教員負担軽減のため、

  部活動に対して外部指導者導入

④、スクールロイヤー(学校内弁護士)の配置

⑤、スクールサポートの導入


渡部『ここまでとは…いきなりは無理ですよ』


光山『いきなりは無理でもやってもらわなければなりませんし、

やりきる覚悟が必要です!

“人生の友は苦痛”だという言葉もありますから憎まれたり恨まれる事も承知の上でやりたいと思います』


渡部『分かりました!こちらも上と相談して動きますので…宜しくお願いします』と深々と頭を下げたのである


光山『それでは失礼致します!』と席を立ちこちらも深々と一礼して部屋を後にした


それから数週間後、今でいう

いじめの様な犯罪を繰り返してした教員や生徒は証拠となる動画が配信拡散されたのちに全員逮捕され一部は否認していたが、送検され裁判となり被告の元教員数名に対して全員懲役10年が下された!

同じく元生徒に対しても一部の週刊誌が実名公表に踏み切った事もあったかどうかは不明だが、少年法を適用外にし、懲役7年の判決が下され確定したのだ

そこに暗に国が動いたのは言うまでもないだろう

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