僕の思い
大村『(心の声及び回想)はぁ~どうするかな~正直言って今まで僕の人生は平穏に普通に過ごしてこれからもそう生きていくものだと思っていたからだ…それがまさか3年前あの時彼女と出会ってこんな風な関係になるとは考えてもいなかった…
3年前九重塾で塾講師をしていた時
初めて受け持つ生徒が彼女だった
1対1のマンツーマンで教えるのが
特徴で緊張していた僕に当時の彼女は正直言って嫌々来ている、早く終わらせてさっさと帰りたいという表情を表していた
正直いって反抗期真っ最中にいきなり塾に連れてこられたらこんな風になるのも仕方ないだろう考えていた
ただ、月日が立つに連れ彼女は教えていくうちに勉強が嫌いなわけではなく、自ら習い事をしたいと言ったらしい、詳しくは聞かなかったがどうやら家には帰りたくないというのが本音ではないだろうか、
彼女のご両親は現在お互いに
W不倫の真っ最中だそうだ
世間体を気にして仮面夫婦を
演じているらしい
子供からしたら人に命令はするくせに
自分達の事は知らぬ存ぜぬの一点張り、
それならさっさと別れてよ
私の事はほっといてよ、彼女は家とは違った居場所を探していたのではないだろうか?
そんな彼女に僕は知らぬ間に惹かれていったまさか結愛から告白されるとは
思ってもみなかった
恋愛に関してはあまり良い思い出がないので何回かは断った
それでも毎回授業の終わりに告白してくるのだからいわゆる期間限定の禁断の恋ってやつをしてみようと考えた
それからは時間はあっという間に過ぎさり歳月を経て僕は教師になった
人に教えたり言葉を伝えたりする事が苦手な僕がだ、今思い出しても不思議な感覚だ
今は毎日が楽しい教師という仕事は大変だし手を妬かされることもあるけど、
まさか結愛が暁高校に入って来るとは正直思わなかった(勇樹さんといたいから頑張ったんだよ)このまま別れて教師を続けるか、全てを失っても彼女を選ぶか』今日も堂々巡りの悩みは結論を得ないまま夜はふけていった
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