概要
自分探しの旅が始まった。目的地なんて無い、ただの新たな日常が。
自分自身の性格が強すぎるあまり、時に現実を歪める超能力として表出することがある。僕を助けてくれた恩人から、そんな超能力を「重心《イドラ》」と言うのだと教えてくれた。
羨ましいと思ったなら、多分貴方は自分の事が好きなんだ。僕はそんな貴方を羨ましいと思う。僕は自分の事が好きではないから。
僕にはかつて、未来が見えた。自分や他人の身に起こる出来事を未来視する力があった。
僕は神経質で、完璧主義で、理想ばかり高くて行動力の追い付かない人間だと自負している。そんな僕でも人生やっていけた秘訣が、「未来視の重心」。結果が分かってないと動きたくない僕自身の弱さの表出だ。
人は誰かから逃げることは出来ても、自分から逃げる事は絶対に出来ない。罪悪感とかカルマとか、そういう言葉で証明されていた筈だ。なのに僕は
羨ましいと思ったなら、多分貴方は自分の事が好きなんだ。僕はそんな貴方を羨ましいと思う。僕は自分の事が好きではないから。
僕にはかつて、未来が見えた。自分や他人の身に起こる出来事を未来視する力があった。
僕は神経質で、完璧主義で、理想ばかり高くて行動力の追い付かない人間だと自負している。そんな僕でも人生やっていけた秘訣が、「未来視の重心」。結果が分かってないと動きたくない僕自身の弱さの表出だ。
人は誰かから逃げることは出来ても、自分から逃げる事は絶対に出来ない。罪悪感とかカルマとか、そういう言葉で証明されていた筈だ。なのに僕は
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