最初、少女な全裸の女勇者というワードであったり、やたらビキニアーマーGカップを愛する主人公であったりしたため、新たなくっころ系の話かと思いました。
実際の所は、自分の罪に囚われたままの女性(ロリババア)と、偶然出会って流れで映画製作をすることになりつつ、彼女に惹かれていった青年(おっぱい星人)の笑えつつも、優しく、悲しい運命の物語です。
結構笑いどころは多く、思わず吹き出してしまいます。
ゾーフィアの罪は確かに罪ですが、それでも幸せになってほしいと思える素敵なキャラクターですし、主人公のロジオン大先生もたまに奇行が目立ちますが、それ故に応援したくなる魅力があります。
とても素敵な物語でした!
まず、全裸の童女がしょっぱなから登場ですが、そこまでいやらしい路線の物語ではありません。
主人公の大学生が世界の中心でGカップを叫ぶ物語です。(ちょっと脚色)
「勇者ゾーフィアはGカップのビキニアーマーでなくてはならないんだぁぁ! 僕は勇者ゾーフィアと結婚したぃぃぃぃぃ!」
※台詞は脚色の上お届けしております。
主人公は何をかくそう、世界を救った勇者ゾーフィアのマニア。
そんな彼が出会ったのは、勇者ゾーフィアと名乗る、ぺったん童女。
(いやいやいやいや、あり得ない!)
主人公・ロジオンは信じる事ができるわけもなく───。
連載中とはなってはいますが、物語は完結を迎えています。
(まだ、読み切り後日談が、続いているようです。)
最後まで良く練られた物語で、
その童女はゾーフィアなのか?
その童女が語る「大罪」とは何なのか?
と、大きな謎が、物語をぐいぐい先に読ませてくれます。
ロジオンが映画製作を通じて成長する物語でもあります。
心理描写もしっかりなされ、ラブコメ風味もあります。
そして、最後まで読んだら、必ず冒頭を読みかえしたくなるはずです。
ただ、男性読者向きかな。
冒頭全裸だからではなく、ヒロインの自意識が「ロリババア」だからです。
ヒロインは、見た目は十歳でも、精神は大人。時々、自分の事を老婆扱いします。そこまで老婆扱いしなくても、と自身もババアである私は胸が痛いです。(←そこか)
その自意識が気にならず読める方なら、女性読者にもおすすめです。
ヒロインは、ピュアで可愛く、作者さまは愛情を注いで、キャラを大切になさっているのが読んでれば伝わってきます。
言いたい事は、「全裸ホームレス」というショッキングな言葉にひるまなくても良いよ、という事です。
男性読者には、おおいにオススメできますよ。きっと……感動します。
深夜二時の公園。
映画製作会社のバイトをする青年ロジオンは、全裸の少女ハレヤと出会う。
しかも噴水の中にピンクの入浴剤をばら撒き、さも自分家の風呂のように扱っている。
風呂化しているのだ。
つまり……その、あれだ……なんかやべえ奴だ。
自称 伝説の勇者?
千年の呪い?
憧れのGカップ勇者ゾーフィアが、こんな姿なわけない!
そこには栄光の影に埋もれた真実の過去。
『歴史に残されていない大罪』の物語があった。
「僕は決めた。あなたの映画を作りたい」
そして、青年ロジオンは映画製作をスタートさせる。
千年前に世界を救った勇者の本当の物語を。
少女が自分自身を赦せるような世に残る大作を。
たった一人の彼女の為に。
この物語は
土木作業員のドワーフがワンカップ酒を買い、バイトのエルフ女子高生がレジを打ち
外ではゴブリンの不良少年達がたむろしている世界線で繰り広げられるハチャメチャラブコメ。
果たして、映画を完成した先、二人に待ち受けるものとは?
読めば、あなたも野太い声で
「まあ、チルしてってくださいよ!」とオークの観客に言われること間違いなし!
ちょっぴり泣けて、笑える映画の開演ブザーが……。
鳴っております。
映画会社でバイトをしている主人公が公園で出逢ったのは、1000年も昔に実在した伝説の英雄ゾーフィアだった。
彼女はある呪いを掛けられており、そればかりか命のタイムリミットまで迫っていた。そんな彼女を救う方法は一つ。ゾーフィアが歩んだ真実の物語を映画にすること。
しかし、ゾーフィアが活躍した時代から1000年もの歳月が流れた現代に於いて、それは容易ならざること。歴史は伝説へと、その姿を変えてしまっていた。
果たして主人公は、ゾーフィアを救うことが出来るのだろうか。
一風変わったジャンル、一癖も二癖もある登場人物たち、コメディとシリアスの調和。見どころが満載の本作、読めばその魅力の虜になることは間違いないだろう。
ある夜、大都会の中にある噴水をお風呂代わり、どころかお風呂にして入浴する謎の女の子と出会った主人公のロジオン。
よく見ると右半身が炎のような紋様に覆われており、唖然とするのも束の間。
「私の顔に見覚えは?」
当然、公園の噴水をお風呂にしちゃうような女の子に知り合いなどいない。寂しそうにした少女を見ていると、突如スマホを取られ抱きつかれて写真を撮られた。
そして何と、これがばら撒かれたらまずいだろうと少女は脅してきたではないか!
当然取り返そうと手を伸ばすが、その手は届かない。防御魔法に阻まれてしまったのだ。しかし、事情も事情故に腰を落ち着けて話せないロジオン。
仕方ないとばかりに少女が放ったのは、空から降り注いだ光線。その正体不明驚天動地の少女は誰かという問いには答えず、逆に訊ねた。
「ゾーフィアを知っていますか?」
ゾーフィア、その名を知らぬ人はいないほどの大英雄。誰も正体を見たことがないと言うゾーフィアは、バストが豊満でビキニアーマーを着こなす凛々しい女性というのが一般的だ。
黒髪の少女はペタンコで、彼女とは正反対。しかし、彼女はドヤ顔で像を指差してこう言った。
「私はこういう者だ」
「世界を救った勇者を、どうか救ってもらえないだろうか」
何かと振り回されがちなロジオンと、己を大罪人だというゾーフィア(自称)の物語が始まる…!
彼女がゾーフィアであることを中々信じられないロジオンと、証明するために奔走…しすぎるゾーフィア(自称)。
そうして2人は、映画を作ることを目標に歩きだす…けれどもその道はどうなっているのか!というお話!
大きな夢を見る青年と、己の内にたくさんの想いを秘めた儚い少女が好きなら是非拝見するべきですっ!
現実と理想、その狭間で揺れ動く人達の物語…ご覧あれ!
千年前、魔王を倒し戦乱を終結させた勇者ゾーフィア。
時代は進み、多種多様な種族の住む現代に近い世界観。
勇者ゾーフィアの伝説は誇張も混じり、誤った形で伝わっていた。
そんな中、勇者ゾーフィアのファンであるロジオンは、ゾーフィアを名乗る少女・ハレヤと出会う。
二人は協力して、真のゾーフィアを描いた映画を作ろうとするのだが……
映画を作ろうとする過程で、少しずつ明かされていくゾーフィアの過去。少しずつ、本当に少しずつ明らかとなっていき、読者が十分に感情移入を果たしたタイミングで衝撃の事実が伝えられる。愕然とするロジオン、そしてそれは読者も同じ。
急転直下。一気に釘付けにされる。
そしてそれは、まるで演劇の舞台でも見ているかのように、今まで見えていた景色を一変させる。既存の世界が崩れ去り、新たな世界が創造されるような……この感覚は言葉でいくら説明しても伝わらないと思う。だから実際に読んでみてほしい。
あこがれ続けたあのGカップが、人々の性癖が作り出した虚像だったと想像したことがあるかい?
「だとして自称勇者と、自称大先生、なおさら釣り合ってる」
そうして二人で歩き出した、ロジオンとハレヤ。
そんな二人がつむぐコミカルな日常は、この世界を救った勇者の想いへとつながっていくーー。
昨今、脚本業界は原作クラッシャーがはびこっているが、期待の大先生は、ビッグ・スーパー・ウルトラ・マキシマム・グレート・ストロング原作準拠タイプだ。
そんな彼と共に見る後半部分の真実は、ちょいと重たいが読後感は最高です!
また、最後まで読んだら、是非1話をもう一度読み返してほしい。
ちょっとしたハレヤさんの仕草の描写などに、ウルっときちゃうかも
(この2週目を楽しませるというのに菅野様の力量を感じます)
噴水を風呂代わりにする不思議な少女と出会った男……でも、この物語はラブコメだけでは終わりません。
勿論、コメディ部分も面白くかつテンポが良くてめちゃくちゃ楽しいのですが、こちらの小説の醍醐味は何と言っても勇者伝説!
遠い昔に魔王から世界を守った女勇者の伝説が伝わる世界なのですが、その伝説には秘密があります。
現代に現れた勇者が語るのです「私は大罪人だ」……と。
彼女が語る"罪"とは何か……それがこの小説の主題です。
私もまだ最後までは読めていませんが、真実を知った時、ラブコメのラブの部分にも深みが出て読者は必ず唸るでしょう。
私自身がそうでした。
ただの惚れたはれたじゃございません。
そこには伝説が眠っています……
どうぞ、読んでみてください。
絶対に楽しめますから!
勇者ゾーフィアは、救世主と呼ばれ、各地に銅像がたてられるほど有名な人物。
完璧な、素晴らしい勇者として語り伝えられ、民衆に崇拝されている。
しかし、彼女は今や、公園の噴水で体を洗わねばならない、ホームレス。
誰も彼女が勇者ゾーフィアだとは信じないし、彼女の本当の物語を知ろうとしないからだ。
そこへ通りかかった、映画会社のスタッフ、ロジオン。
噴水入浴中の彼女に脅される形で、勇者ゾーフィアの映画をつくることになるが……
全カクヨムが笑った、泣いた、感動した。勇者ゾーフィアの真実の物語。
あなたの予想を越えるお話に、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
ぜひ、おすすめします。
主人公のロジオンは己の夢であった映画製作を経て、勇者ゾーフィアを自身にかけられた罪【罰の炎】から解放する物語。
冒頭は衝撃すぎる内容の連続なだけに、すぐにでも読んでそのぶっ飛んだ展開を拝んで頂きたい。一見して笑いを誘う展開だが、ロジオンは彼女を救いたい一心で一大決心したその無謀とも言える大英断に、運命は変わりだす。
あなたの映画を作ることで、世界中の人々に本当のあなたの存在を、本当の意味を知ってもらいたい。その崇高なる気概、不可能とも言える難局に果敢に立ち向かうその英姿は勇者そのもの。
そして最後は感動のラスト。
常識破りの破天荒が網膜を刺激する、フィクションが真実になる物語です。