世界の中心でGカップを叫ぶ物語(ちょっと脚色)

まず、全裸の童女がしょっぱなから登場ですが、そこまでいやらしい路線の物語ではありません。
主人公の大学生が世界の中心でGカップを叫ぶ物語です。(ちょっと脚色)

「勇者ゾーフィアはGカップのビキニアーマーでなくてはならないんだぁぁ! 僕は勇者ゾーフィアと結婚したぃぃぃぃぃ!」

※台詞は脚色の上お届けしております。

主人公は何をかくそう、世界を救った勇者ゾーフィアのマニア。
そんな彼が出会ったのは、勇者ゾーフィアと名乗る、ぺったん童女。

(いやいやいやいや、あり得ない!)

主人公・ロジオンは信じる事ができるわけもなく───。


連載中とはなってはいますが、物語は完結を迎えています。
(まだ、読み切り後日談が、続いているようです。)
最後まで良く練られた物語で、

その童女はゾーフィアなのか?
その童女が語る「大罪」とは何なのか?

と、大きな謎が、物語をぐいぐい先に読ませてくれます。
ロジオンが映画製作を通じて成長する物語でもあります。
心理描写もしっかりなされ、ラブコメ風味もあります。

そして、最後まで読んだら、必ず冒頭を読みかえしたくなるはずです。

ただ、男性読者向きかな。
冒頭全裸だからではなく、ヒロインの自意識が「ロリババア」だからです。
ヒロインは、見た目は十歳でも、精神は大人。時々、自分の事を老婆扱いします。そこまで老婆扱いしなくても、と自身もババアである私は胸が痛いです。(←そこか)
その自意識が気にならず読める方なら、女性読者にもおすすめです。

ヒロインは、ピュアで可愛く、作者さまは愛情を注いで、キャラを大切になさっているのが読んでれば伝わってきます。
言いたい事は、「全裸ホームレス」というショッキングな言葉にひるまなくても良いよ、という事です。

男性読者には、おおいにオススメできますよ。きっと……感動します。

その他のおすすめレビュー

加須 千花さんの他のおすすめレビュー960