勇者により魔王が倒され、様々な種族が平和に暮らすファンタジー世界……。
これは、そんな世界で暮らす(巨乳好きの)青年が、ある少女との出逢いをきっかけに世界の真実を知っていく物語です。
ネタバレ回避のためあまり多くは語りませんが、全く予想もつかない展開と結末に、大きく心を揺さぶられること間違いなしの名作です!!
コメントへの返信等からうかがい知れますが、作中には直接出てこないような背景設定もかなりこだわって創られており、独特な世界観にどっぷり浸かることができます。
それから……。
現実の歴史でもそうですが、現在を生きる人間には、”過去に本当は何があったのか””その場にいた人間が、何を思っていたのか”なんて、当事者にしか分かりません。
教科書に載っている歴史なんて、残っている史料や史跡を手掛かりに、現代を生きる我々が想像したものに過ぎなくて……過去の出来事を現代の人間がどう評価しているのか、もし仮に「その時の当事者」が知る機会があったら、一体どんな反応をするのでしょう?
こいつ、何言ってんだ? と思われた方、ぜひ本作を最後まで読んでみてください!
きっと意味が分かるはず……!!
話数や文字数も、長すぎず短すぎない……物語として最適なボリュームに収まっている点も◎。
ぜひぜひ皆さんも、本作を手に取ってみてくださいな!
読了したので書こうと思います。
数多の種族が殺し合ったのは今は昔の世界。魔王によって分かたれ、勇者ゾーフィアが救った世界。そんな平和になった世界で勇者大好き、映画に精通した青年ロジオンが勇者を名乗る少女と出会って勇者の真相を知ることになります。
『自らの大罪を知ってもらいたい』
ゾーフィアはロジオンにそう口にし、映画の撮影を依頼する。
勇者と魔王。ゾーフィアの罪、傷。足跡。世界を救った彼女の『本当』は当人にしか知りえないこと。知るほどにロジオンは苦悩する…。
他者にとって表層しか見えていないのは仕方がないのかもしれない。だからこそ、『勇者』と尊敬される人の『本当』を見るべきなのだ。
序盤はコメディに、中盤は重めに、最後は美しく感動的に。
新たな視点から紡がれる勇者と魔王の物語、読んでみませんか?
この物語は、大学で勇者学なるものを専攻にするほどの勇者オタクであるロジオン君が真夜中の公園で真っ裸の変態幼女と出会う場面から始まります。書いてて思いましたが、頭おかしいですね!(褒め言葉)
ここだけで『あ、この作品はゾーフィアとかいうヤバい幼女にロジオン君が振り回されていくんだぁ』と思ったそこの貴様。
一体いつから、ヤバいのがゾーフィアだけだと錯覚していた?
はい、ロジオンもヤバい奴です。なんなら瞬間火力はロジオンの方が上かも知れません。英才教育により、彼は五才の頃から「僕は絶対にGカップの女の人と結婚します」と宣言しちゃってます。というか、出てくるキャラ全員総じてやべぇヤツだと思っていいと思います(暴論)。
そんなこんなで私は一話読むたびにゲラゲラ笑いながら楽しんでいたのですが、この作品はただのコメディではありませんでした。
一話の時点からゾーフィアは自分が大罪を犯した人間だと明かしていたのですが、作品中盤にて彼女の犯した大罪の詳細をロジオン君が知ることになります。
公園の噴水を風呂代わりにしていた変態からは想像もつかないほどのシリアス展開、あまりにも大きすぎるギャップに面食らった私は目の前がチカチカしました。
そして今、ぐちゃぐちゃになった情緒を落ち着かせようとして今レビューを書いています笑。
皆さんもぜひこの作品に振り回されてみてください!
オタクの若者が深夜に遭遇したのは泡風呂化した噴水で入浴するつるぺた少女でした!?
何を言っているのかわからない?大丈夫、わたしもだ(苦笑)
第一話の感想はまさしくそれでした。
舞台は、千年前に不死身の勇者が魔王を倒すことで救われた世界。しかし世界は化学も魔導も進歩して、異種族同士が共存するという異世界ファンタジーの作品です。
主人公のロジオン青年は、深夜に通りかかった公園にて、とある少女と出会うところから物語ははじまります。
この少女、公園の噴水を泡風呂にして浸かってやがる……ッ!?
と、まあ、確実に関わってしまったらやべー案件なのですがロジオンくん、あれよあれよという間に少女と関わってしまいます。
なんとこの少女、見かけは幼女でも中身はロリバ……(自主規制)、しかもかつて世界を救ったという勇者ゾーフィアを名乗るのでした。
僕はただコンビニに寄ってちょっと近道を選んだだけなのに、なんでこんなことに……。と後悔するロジオンくん。しかしゾーフィアを名乗る少女はいたって真剣な上に、ロジオンに映画を作ってほしいと頼んできます。
その目的は、世に出回っているゾーフィア象は偽りで、本当のゾーフィアを世に知らしめたい。
いったい、どういうことなんだ……?
と、この辺りで読者としてもツッコみたくなってくるのですが、彼女とともに映画を作成しているうちに、真実のゾーフィアにたどり着いていきます。
さて、この作品は序盤こそコメディチックですが、中盤に差しかかった辺りからとても重いストーリーにも触れます。
しかし、それこそが勇者ゾーフィアの事実、そして彼女に課せられた呪いの意味を知ることになります。でも、大丈夫。ゾーフィアの物語を最後まで見届けたいと思うはずですし、この映画を実際に見てみたい!と思うはずです。
そして最後には感動の最終回を迎えて、さらには第一話をもう一度読みたくなっているはず……!
一風変わった設定とストーリーかもしれませんが、タグにもある純愛を信じて、ぜひこの物語に触れていただきたいです。
大魔王、侵略する魔物達……絶望の中、立ち向かう勇者が現れ、全てが終わった平和な時代のお話です。
そこから先はタイトル通り。伝説の勇者「ゾーフィア」を名乗る全裸少女と、映画会社でアルバイトをしていた主人公ロジオンが出会い、自称勇者の彼女の人生を映画にしてほしいと頼まれます。
全裸少女は平和な現代に馴染めずどこかズレていたり。
対するロジオンも病的なまでの勇者ファンで巨乳好きだったり。
文章も軽快で読みやすく、専門的な描写もあり読み応えも十分です。
しかし明るいだけではないのがこの作品の特徴。
少女の秘密と過去、そして内に抱える想いを知った時、ロジオンは、人々は……。
世界を変えなければならないことを知るでしょう。
夜中の公園
ピンクな入浴剤まみれの噴水
お風呂ですか!?
なんで、つるぺた少女が泡にまみれて髪を洗ってるんです!?
そんな、やべぇ少女に出会った瞬間
脅迫される大学生な主人公
この少女の言うことをそのまま信じると?
なんと! 1000年前に実在した女勇者様!
ただし、後世に伝わるGカップでビキニアーマーな英雄像とは!
かけ離れた、つるぺたちんちくりんな女の子!
そんなの誰も信じる訳ないですよね?
少女は嘆願する
勇者の本当の姿を映画という形で世に知らしめてほしいと
大罪を犯した勇者の真実を伝えて償いたいと
少女には少女自身の心によって
命を蝕む呪いがかかっていた
青年は迷う
本当のことはわからない
でも、目の前に苦しむいたいけな少女が確かに存在する
コミカルにシリアスに
あふれる笑いと、拭えきれない涙
時代を駆け抜ける真実の物語!
あなたも必ず!
この物語のために映画館に足を運びたくなる!!!
物語後半に差し掛かったところまで読んだ感想です。
憧れの人のために、悩みながらも頑張り続ける。そんな主人公のロジオン。
この作品は笑えるところも多く、それも魅力ですが、シリアスな展開になった時のロジオンのひたむきさがとにかくカッコよくて気持ちいいです。
また、笑えるコメディ部分での描写が後のシリアス部分で重要な意味を持っていたりするので、読んでいて驚かされてばっかりです。
世界観の設定もとても練られています。ファンタジーで魔法があったりオークなどの異種族もいたりしますが、文化的には現代日本と同じように、ビルもあるしスマホもある。ちょっと不思議ですが、それにもちゃんとした歴史があったりします。
徐々に明かされる勇者ゾーフィアの真実と、それと向き合うロジオンの奮闘。ぜひ読んでみてください!
勇者が魔王を倒し、世界を救ってから千年後。
映画会社でバイトをしているロジオンは、公園の噴水を入浴剤まみれの風呂代わりにしている全裸少女と出逢う。そして彼女に脅迫まがいに頼まれるのだ。伝説の勇者である「私」の、真実の物語を映画にして欲しい、と。
とんでもない出逢いをする二人ですが、そこから少しずつ言葉を重ね、時間を共有し、互いのことを知っていくことになります。ロジオンは少女ハレヤの要望に応え、映画作りに邁進していくことになるのです。
物語の構成がよく考えられており、後半になるにつれ激しく感情を揺さぶってくれます。コメディとシリアスのバランスが、とても良いのです。笑わされて、泣かされて、また笑う! 涙を拭くティッシュ必須かもしれません。
何より、回を重ねるごとに可愛く思えてくるヒロイン。
同じく、回を重ねるごとに好印象を抱かせてくれるヒーロー!
ちょっと性癖はアレなんですが、突き進むひたむきさが応援したくなるんです。更にはイイ味が出ているサブキャラ! 出番がそれほどないにも関わらず、見えないところでも応援したくなるほどです。
かつての勇者が抱える呪いを解くため、ロジオンはひた走ります。ぜひ、彼の頑張りが行きつく先を見届けてみてください。
お薦めします(^^)!
主人公が拾ったのはGカップビキニアーマー勇者とは程遠い、元勇者を名乗る全裸ホームレスぺたんこ少女(死の呪い付)だった。
冒頭は凄くコミカルに始まります。とにかく笑えます。どうぞ笑って読んでください。
しかし、あなたがもう一度読み返す時は、笑っていないかも知れません。
この作品は全編を以てして一本の映画の様なものです。
余す所なく、全て舞台上だと言えます。脚本家も出演者も演出家も秀逸の、極上の映画を目の当たりにすることでしょう。
どうぞ、構えること無く、時間に余裕がある時にお茶菓子を用意して、一気読みしてください。
そこに笑いと涙と感動、そしてまた笑いがあることを約束します。
途中、居た堪れない気持ちになっても、読み進めてください。
必ず最後にはあなたの心を温かな気持ちが柔らかく包みこんでくれます。
それでは、─3.2.1.action!!
既に何人もの方が魅力的なレビューを書いている中、今更自分が何を書く必要があるのかと無駄にその必要性を問うてしまいましたが、今だけは無視して続けます。
起承転結のしっかりした物語は、ご覧になった事があるでしょうか。
タイトルを声に出して読んでみれば分かる通り、この作品は全裸のホームレスを拾って、脅迫されて、映画作りを頼まれるお話です。
ついでに言えばそのホームレスのキャラクターは死にそうらしいのでさあ大変、序盤の時点で渋滞を引き起こしそうなものですが、本作は違いました。
主人公であるロジオンとヒロインであるハレヤのやり取りが軽妙で小気味よく話が進み、彼らの目的が明示された瞬間からこの物語は劇的に動き出します。そう、目的です。
映画を作り、世界を変える。
軸が通っているからこそ出来上がる起伏が本作の魅力であると、私は思います。
キャラクターに関しては他のレビューを見ても分かる通り魅力的、ですがそこに映画製作という事情が加わる事で見え方が二転、三転するという部分が本作の面白いところ。誰しもが善人ではなく、悪人でもない。清濁併せ持ったキャラクター達のやり取りはそれだけで駆け引きを生み、映画のワンシーンのようなドラマを呼び込みます。
文章にも無駄がありません。必要な情報や描写はしっかりと行いつつ、テンポ感と情報量のバランスがほどよく吟味されています。一話当たりの文章量も平均して2000~3000字程度と、軽すぎず重すぎないボリュームなのも個人的には嬉しいポイントでした。
長々と語らせて頂きましたが、どれだけ文章を綴ってもレビューで用意できるのは作品への入り口のみです。でももしかしたら、本作はそれで十分なのかもしれません。
映画のいいところは、席に着くだけで物語を楽しめる事ですから。
最初、少女な全裸の女勇者というワードであったり、やたらビキニアーマーGカップを愛する主人公であったりしたため、新たなくっころ系の話かと思いました。
実際の所は、自分の罪に囚われたままの女性(ロリババア)と、偶然出会って流れで映画製作をすることになりつつ、彼女に惹かれていった青年(おっぱい星人)の笑えつつも、優しく、悲しい運命の物語です。
結構笑いどころは多く、思わず吹き出してしまいます。
ゾーフィアの罪は確かに罪ですが、それでも幸せになってほしいと思える素敵なキャラクターですし、主人公のロジオン大先生もたまに奇行が目立ちますが、それ故に応援したくなる魅力があります。
とても素敵な物語でした!
まず、全裸の童女がしょっぱなから登場ですが、そこまでいやらしい路線の物語ではありません。
主人公の大学生が世界の中心でGカップを叫ぶ物語です。(ちょっと脚色)
「勇者ゾーフィアはGカップのビキニアーマーでなくてはならないんだぁぁ! 僕は勇者ゾーフィアと結婚したぃぃぃぃぃ!」
※台詞は脚色の上お届けしております。
主人公は何をかくそう、世界を救った勇者ゾーフィアのマニア。
そんな彼が出会ったのは、勇者ゾーフィアと名乗る、ぺったん童女。
(いやいやいやいや、あり得ない!)
主人公・ロジオンは信じる事ができるわけもなく───。
連載中とはなってはいますが、物語は完結を迎えています。
(まだ、読み切り後日談が、続いているようです。)
最後まで良く練られた物語で、
その童女はゾーフィアなのか?
その童女が語る「大罪」とは何なのか?
と、大きな謎が、物語をぐいぐい先に読ませてくれます。
ロジオンが映画製作を通じて成長する物語でもあります。
心理描写もしっかりなされ、ラブコメ風味もあります。
そして、最後まで読んだら、必ず冒頭を読みかえしたくなるはずです。
ただ、男性読者向きかな。
冒頭全裸だからではなく、ヒロインの自意識が「ロリババア」だからです。
ヒロインは、見た目は十歳でも、精神は大人。時々、自分の事を老婆扱いします。そこまで老婆扱いしなくても、と自身もババアである私は胸が痛いです。(←そこか)
その自意識が気にならず読める方なら、女性読者にもおすすめです。
ヒロインは、ピュアで可愛く、作者さまは愛情を注いで、キャラを大切になさっているのが読んでれば伝わってきます。
言いたい事は、「全裸ホームレス」というショッキングな言葉にひるまなくても良いよ、という事です。
男性読者には、おおいにオススメできますよ。きっと……感動します。
深夜二時の公園。
映画製作会社のバイトをする青年ロジオンは、全裸の少女ハレヤと出会う。
しかも噴水の中にピンクの入浴剤をばら撒き、さも自分家の風呂のように扱っている。
風呂化しているのだ。
つまり……その、あれだ……なんかやべえ奴だ。
自称 伝説の勇者?
千年の呪い?
憧れのGカップ勇者ゾーフィアが、こんな姿なわけない!
そこには栄光の影に埋もれた真実の過去。
『歴史に残されていない大罪』の物語があった。
「僕は決めた。あなたの映画を作りたい」
そして、青年ロジオンは映画製作をスタートさせる。
千年前に世界を救った勇者の本当の物語を。
少女が自分自身を赦せるような世に残る大作を。
たった一人の彼女の為に。
この物語は
土木作業員のドワーフがワンカップ酒を買い、バイトのエルフ女子高生がレジを打ち
外ではゴブリンの不良少年達がたむろしている世界線で繰り広げられるハチャメチャラブコメ。
果たして、映画を完成した先、二人に待ち受けるものとは?
読めば、あなたも野太い声で
「まあ、チルしてってくださいよ!」とオークの観客に言われること間違いなし!
ちょっぴり泣けて、笑える映画の開演ブザーが……。
鳴っております。