俺以外の恋が実っている教室で知らない恋人ができた

　矢番カズヤは、高校一年にして初恋を体験するも、その相手はよく通う店にいるイケメンと付き合い始めたという。


　意気消沈するカズヤだったが、失恋を悟られないよう成功した事にして友だちに報告すると「じゃあ、この教室は全員リア充か」という衝撃の事実を告げられた。
　さらに「あのおまえが椎名さんとか。頑張ったな」と、知らない椎名さんとやらと交際しているという事になった。

　しかも、その放課後には女の子から「不束者ですがよろしくお願いします」と言われる始末。
　一体、何がどうなっているんだか。

　そして、その嘘と噂を皮切りにカズヤは表面上は円満な教室に渦巻く複雑な事情に巻き込まれていく。